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2008年11月21日 『仏教の本質的な人間観』テーマに「仏教公開講座」

本会IBC(国際仏教教会)主催の英語による仏教公開講座が11月22日、第一団参会館で開催されました。日本在住の外国人ら25人が参加。『仏教の本質的な人間観』をテーマに篠崎友伸学林学長が講演しました。 

篠崎学長は、「十界互具(じゅっかいごぐ)」に触れ、人間の心は凡夫の六界(地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天上)と聖者の四界(声聞(しょうもん)・縁覚(えんがく)・菩薩・仏)に分けられると説明。さまざまな事象に対する心のあり方によって喜びにも苦しみにも変化すると述べました。加えて「人間の心は、縁に触れて一瞬一瞬変化し、それにふさわしい果報を生み出す」と語り、苦しみを解決するには「八正道」や「六波羅蜜(ろくはらみつ)」を実践することが重要と説きました。
最後に宮沢賢治の詩『雨ニモマケズ』を引用し、菩薩行にあたる姿勢を紹介し、その大切さを強調。講義後には、質疑応答が行われました。

(2008.12.5記載)