News Archive

2008年11月23日 スリランカ諸宗教評議会に酒井参務が出席

スリランカ諸宗教評議会=WCRP(世界宗教者平和会議)の同国内委員会=の会議が11月23日、同国のアヌラーダプラで開かれ、同国の仏教、ヒンドゥー教、カトリック、イスラームの各宗教から約200人が参加、立正佼成会から酒井教雄参務=WCRP国際評議員=が出席しました。 

会議のテーマは『人道危機に対する諸宗教の応答』。冒頭、ウィリアム・ベンドレイWCRP国際委員会事務総長が、同会議を通じて同国の宗教者が和平問題と人道危機への対応を討議し、具体的行動に結び付けていく意向を表明。各セッションでは現在の同国の状況を打開するために、諸宗教指導者の協働が必要であることが確認されました。
『宗教的調和、平和構築、人道支援へのスリランカ諸宗教評議会の役割』をテーマにした第3セッションでは、酒井参務が議長を務めました。この中で、マナー県のカトリック司教が、LTTE(タミル・イーラム解放のトラ)の支配地域に貧困、衛生状況の悪化、子供兵士(少年兵)などの問題が存在することを提示。諸宗教指導者の協働により、人道危機に対応する必要があると訴えました。第4セッションでは、人権法の順守、戦争地域から自由になるための非軍事安全地域「人道的回廊」の設立などに言及した声明文が発表されました。
酒井参務は25日、諸宗教評議会、WCRP国際委のメンバーと共に、コロンボの大統領府を訪れ、ラージャパクサ大統領と面会しました。席上、会議の内容が説明され、同大統領は政府としてLTTEとの交渉を進めていくためには武装解除が必要条件であることなどを明らかにしました。
また、一行は同日午後、同市内の公会堂で行われたサルボダヤ・シュラマダナ運動創設50周年を記念したプレイベント「国内諸宗教指導者の集い」に出席。席上、酒井参務があいさつに立ち、本会と同運動の長年の交流に謝意を表し、さらなる発展を祈念しました。
26日、国立図書館での記者会見に出席した酒井参務は午後、本会コロンボ支部法座所を参拝。読経供養、体験説法のあと、約60人の会員を前に講話を述べました。酒井参務は、今回の会議について説明するとともに、さらなる布教伝道を促しました。

(2008.12.12記載)