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2008年12月01日 WCRP日本委員会青年部会がフィリピン大使館へ

WCRP(世界宗教者平和会議)日本委員会青年部会の松本貢一幹事長(立正佼成会青年本部長)は12月1日、東京・港区のフィリピン大使館を訪れ、フェリペF・カリーニョ三世領事官に先頃同国ミンダナオ島で開催された「第7回ACRP(アジア宗教者平和会議)大会青年事前会議」で採択した『ミンダナオ問題への緊急アピール』などを手渡しました。WCRP日本委の篠原祥哲スタッフ、同青年部会幹事の水藻佑佳本会外務部スタッフが同行しました。  

10月、第7回ACRP大会に先立って開催された青年事前会議では、アジア・太平洋地域の16カ国から90人の青年宗教者らがフィリピン・ミンダナオ島に参集。同島で長年にわたって紛争を繰り広げている当事者らとの対話を行い、和平への道を模索しました。情勢の緊急性を鑑(かんが)みた参加者は、継続して同島の平和構築に向けて取り組むことを決議するとともに、『ミンダナオ問題への緊急アピール』を発表。会議の総括としてまとめられた『宣言文』と併せ、マニラで行われたACRP大会開会式の席上、同国のアロヨ大統領に手渡しました。
今回、同大使館にアピール文を提出したのは、『宣言文』に盛り込まれた会議後の「行動計画」を実践したものです。現在、各国の青年宗教者が自国のフィリピン大使館を訪れ、問題の早期解決や紛争の停戦などを申し入れるとともに、宗教協力による対話や信頼醸成の可能性を訴えています。
松本幹事長は席上、カリーニョ領事官に対し、WCRPとACRPについて説明したあと同島での青年事前会議の詳細を報告。アジア各国の青年宗教者が協働し、国内避難民などに対する人道支援も含め、継続して同島の和平に尽力する意思があることを表明し、アピール文を手渡しました。
カリーニョ領事官は、感謝の意を述べたあと同問題の深刻さに言及しました。その上で、「武装勢力と政府側との和平交渉が再開されるためには、さまざまな団体や人々の関与が非常に重要だと考えている。皆さんの友情に感謝するとともに、組織体の持つ可能性、役割に大いに期待したい」と語りました。

(2008.12.12記載)