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2009年03月13日 庭野平和財団南アジアプログラム・スリランカプロジェクトの年間テーマを発表

庭野平和財団はこのほど、南アジアプログラムの一環として2009年度からスリランカで実施するプロジェクトの年間テーマを発表しました。現地諮問委員会を経て決定したテーマは『貧困の削減に関する2つの問題--トリンコマレー、バティカロアの紛争による国内避難民と帰還民、およびモネラガラ地区の周縁化された人々』。シンハラ、タミル両民族の違いを超えて支援が行われます。

同国では、政府とLTTE(タミル・イーラム解放の虎)の間で20年に及ぶ内戦が続いています。一時、停戦が合意されましたが、近年は政府がLTTEの拠点や支配地域を制圧するなど、攻勢を強めてきました。トリンコマレー、バティカロア両県のある同国東部では、紛争の激化でタミル人を中心に数多くの国内避難民が発生。その帰還も始まっているが、依然、厳しい生活が続いています。
一方、同国ではインフラ整備などを含めて、都市と地方との格差が大きい。紛争地域を除くと、特に南東部のモネラガラ県は多くの貧困者が暮らす貧困率の高い地域です。現地のNGO(非政府機関)と協働し、最も困窮した生活をおくる人々を支援していきます。

(2009.3.13記載)