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2009年03月02日 「国連・平和のための諸宗教対話・協力の10年」制定に向けた諸宗教会議

「国連・平和のための諸宗教対話・協力の10年」制定に向けた諸宗教会議が3月2日から4日まで、ニューヨークのメリノール修道会センターで開催されました。諸宗教や主要な諸宗教対話組織など45団体の代表者が参加。立正佼成会から川端健之総務局長の代理として、澤畠康友・総務局外務グループスタッフが出席しました。同会議は、2007年9月の「第62回国連総会」で平和のための諸宗教・諸文化対話の推進が決議されたことを受け、「平和のための諸宗教対話・協力の10年」の制定を国連に提案するための準備会議です。昨年1月、スイス・ボッセーで行われた第1回会議に続き、二度目の開催となりました。

会議では、「10年」制定に向けたビジョンの確認や国連総会に提出する草案の見直しなどについて検討が行われたほか、「10年」制定後の具体的な枠組みについて協議。国連が主導する「ミレニアム開発目標(MDGs)」や「文明間の対話」「平和と非暴力の文化の促進」などについて、多様な宗教、文化を持つ個人、組織に対して協働を推奨することなど4項目をまとめました。

また席上、「10年」制定に向けての諮問委員会が設置され、WCRP(世界宗教者平和会議)やIARF(国際自由宗教者連盟)など15団体を任命。今後は、国連総会での決議文書採択を目指し、詳細が検討される予定です。このほか、「10年」制定に向けてのパートナーシップの拡大を目的に、今年12月、オーストラリア・メルボルンで開催される「万国宗教会議」の席上で基調発題の一つとして提示することが確認されました。
なお、澤畠スタッフは「10年」制定に向け、諸宗教対話組織の協働の意義や国連の諸課題に取り組む重要性について発言しました。

(2009.3.20記載)