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2009年05月09日 京都で「庭野平和財団シンポジウム2009」開催

『京都発:宗教者の新たなチャレンジ』をメーンテーマに掲げる「庭野平和財団シンポジウム2009」が5月9日、京都教会で開催されました。宗教者や識者はじめ会員、市民ら約250人が参加しました。

今年のテーマは『アフリカの平和構築を目指して--エイズ/HIVの人道的諸問題の解決』。当日は、第26回庭野平和賞受賞者のギデオン・バグマ・ビャムギシャ参事司祭による基調発題を同財団の野口陽一専務理事が代読しました。
この中で、全世界にHIV/エイズが流行する中、正確な情報と理解、安全な行動の認識、それらの普及に向けた教育などが不足していると指摘。誤った情報に基づくHIV陽性者に対する差別の撲滅を訴え、安全な習慣や治療法の普及などHIV/エイズと共に生きる社会の実現に向けた国際協力体制の構築を呼びかけました。
このあと、パネルディスカッションが行われ、特定非営利活動法人「日本アフリカ協議会」の林達雄代表理事と特定非営利活動法人「アフリック・アフリカ」の西真如理事がパネリストとして登壇。カトリック・イエズス会司祭で上智大学名誉教授の山田經三師がコーディネーターを務めました。HIV陽性者が最も多いサハラ以南の状況や各国の取り組みなどが紹介され、解決に向けた宗教者や市民の役割について意見が交わされました。

(2009.5.15記載)