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2009年05月15日 WCRP日本委と庭野平和財団が共催で平和のための宗教者研究集会

『HIⅤ/エイズを通してアフリカの貧困・人権・暴力を考える~宗教者の役割~』をテーマに、WCRP(世界宗教者平和会議)日本委員会と庭野平和財団の共催による「第36回平和のための宗教者研究集会」が5月15日、東京・代々木にある国立オリンピック記念青少年総合センターの国際交流棟国際会議室で開催され、同日本委の役員、賛助会員ら約70人が参加しました。   

同研究集会は、世界的課題であるHIⅤ/エイズの現状を学び、解決に向けた取り組みを考察するために開催されました。
冒頭、あいさつに立った庭野日鑛同日本委理事長は、第26回庭野平和賞受賞者であるギデオン・バグマ・ビャムギシャ参事司祭に敬意を表し、「ギデオン師の願いと行動をより多くの人が共有し、HIⅤ/エイズの問題や地球的諸課題に対する、宗教者としての具体的な取り組みを考えてまいりたい」と述べました。
このあと、ビャムギシャ師の基調講演を同財団の高谷忠嗣事務局長が代読。HIⅤ/エイズの世界規模での流行の背景を説明し、解決のために地域社会や各共同体、国家がこれまで以上に協力していくことが必要と述べました。
次いで、パネルディスカッションが行われ、カトリック中央協議会カリタスジャパンの田所功事務局長、特定非営利活動法人「シェア=国際保健協力市民の会」の本田徹代表理事、WCRP日本委平和研究所の眞田芳憲所長がパネリストとして登壇。特定非営利活動法人「アフリカ日本協議会」の林達雄代表がコーディネーターを務めました。
この中では、主にHIⅤ/エイズの理解が乏しく、陽性者に対する偏見がある日本社会の実情が説明され、人道的な課題や支援体制の充実、宗教者の姿勢や役割について意見が交わされました。

(2009.5.22記載)