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2009年07月14日 WCRP日本委・平和研究所が「研究会」

WCRP(世界宗教者平和会議)日本委員会平和研究所主催の「研究会」が7月14日、普門館会議室で行われ、日本被団協原爆被爆者中央相談所の肥田舜太郎前理事長が講演しました。同研究所所員をはじめ同日本委非武装・和解委員会、青年婦人部会役員、立正佼成会スタッフら31人が参加しました。

肥田前理事長は、自身も被爆者であることに触れながら、医師としてこれまで60年以上にわたり、同じ被爆者の治療に取り組んできた経験を紹介。核兵器の恐ろしさは放射線にあるとし、「放射線には二つの殺傷能力がある。まず、爆発と同時に出る強烈な放射線がすべてを破壊する。もう一つは、空気中に飛散した放射線に含まれるウラニウムやプルトニウムの粒。その放射線分子を吸い込んだ人間は何十年にわたり体内で被爆し続けます」と話しました。
また、多数の国が核兵器を保有している現状に触れ、「放射線は自分のいのちだけでなく、何代先までも影響を与える危険性がある恐ろしい兵器だとの自覚に国民一人ひとりが真剣に立つことが大事」と訴えました。
さらに質疑応答では、経済発展のために進められる核兵器開発を市民による草の根の力で止めていくことが必要と述べ、宗教者に期待を寄せました。

(2009.7.24記載)