News Archive

2009年07月22日 WCRP日本委婦人部会が「いのちに関する学習会」

WCRP(世界宗教者平和会議)日本委員会婦人部会が主催する「いのちに関する学習会」が7月22日、大聖ホールで行われ、立正佼成会を含め、加盟教団から約70人が参加しました。

同婦人部会では、宗教を持つ女性として「いのちの尊厳」を次世代に伝えていく役割を確認し、昨年から「いのちに関するプロジェクト」を進めてきました。
当日は、同婦人部会の森脇友紀子部会長(カトリック東京大司教区アレルヤ会会長)のあいさつに続き、WCRP日本委常務理事を務める法相宗大本山薬師寺の安田暎胤管主が『豊かな心で生きる』をテーマに講演。安田管主は、日本の自殺者が11年連続で年間3万人を超える事態に触れ、「人は人生の目的や生きがいを失ったとき、自らいのちを落とすことがある」と説明。人間には大きく分けて「生理的欲求」「社会的欲求」「人格的欲求」の三つの欲求があるとし、「より望ましい自分でありたいという願いが人格的欲求であり、それが生きがいにつながる。そうした生きがいをいかに育てるかが大事」と話しました。
次いで、自身が開く「まほろば塾」を紹介。「素晴らしいところ、美しいところ」という「まほろば」の意味に言及し、「環境や教育、医療などすべてが理想的な状態になることがまほろばです。そうなるためには人の心が重要になる」と話しました。
その上で、「感謝の心」「慈愛の心」「敬う心」「詫(わ)びる心」「許す心」という「五つの心」を紹介し、「人間は地球のがん細胞ではないかと言う人もいますが、人間には他の生き物にはない豊かな心があると私は信じています。そうした心を育て、生きがいのある人生を絶えず求めていくことが大切」と語りました。
このあとグループ討議が行われ、参加者は講演を受けての学びや今後の実践について話し合いました。

(2009.7.31記載)