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2009年07月25日 教育者教育研究所が「夏季教育者セミナー」開催

『心を耕す教育者をめざして』をテーマに教育者教育研究所の「夏季教育者セミナー」が7月25、26の両日、法輪閣第5会議室と第一団参会館で行われました。現職の教師や教職を目指す学生ら約210人が参加しました。 

25日、北村泰章所長のあいさつに続き、『豊かな心を育てる~子どもと共に学び、育ち、生きる~』と題して東京都北区立神谷中学校前校長の中村文隆氏が講演。不況により困窮する家庭や離婚が増加している状況に触れ、家庭の教育力の低下など子供を取り巻く環境の悪化を指摘しました。その上で、学校教育を通して豊かな心を育む重要性を示し、「子供たちの個性を理解し、相手の目線に立って悩みや苦しみを分かち合うことで、思いやりの心が育つ」と述べました。
さらに、教師らが全生徒を対象に無料の補習授業を行う「パワーアップ教室」などの取り組みを紹介。「教育は子供の長所を引き出すためにある」と語り、教師が学ぶ姿勢を持ち、子供の自立心を養う大切さを強調した。このあと、小・中・高校などに分かれ、「グループ別話し合い」が行われました。
翌26日には、参加者の実践発表に続き、国富敬二総務局副局長が『必思面白(ひっしめんぱく)~会長先生に学ぶ教育の在り方』と題して講話に立ちました。
国富副局長は、すべての出来事は自分の人間性を向上させるためと受け止める大切さを強調。「失敗した分だけ智慧(ちえ)が身につき、悲しみや苦しみを味わった分だけ人を思いやる気持ちが育まれます」と語り、その経験によって、子供たちの心に寄り添うことができると述べました。

(2009.7.31記載)