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2009年08月12日 一食平和基金から台湾、兵庫の台風被害に緊急支援


写真提供・慈済基金会

立正佼成会一食(いちじき)平和基金運営委員会(委員長=沼田雄司教務局長)は8月12日、台湾中・南部を7日から9日にかけて襲った台風8号の被害に対し、100万円の緊急支援を行いました。翌13日には、台風9号による集中豪雨で被災した兵庫・上郡町、佐用町に計100万円の支援を決定。両町を包括する園浩一近畿ブロック長、栗田伊津子姫路教会長らが各自治体を訪れ、見舞金(目録)を手渡しました。 

台湾を直撃した台風8号による豪雨は、各地で洪水を引き起こし住宅や農地を水没させるなど大きな被害をもたらしました。国連人道問題調整事務所の報告によると、11日現在、死者は62人、行方不明者は57人に上ります。台湾南部では、台風が上陸した3日間で約2600ミリを超える降雨量を記録。土砂崩れや橋の崩落で道路が寸断され、集落が孤立するなどの被害が出ています。
本会一食(いちじき)平和基金運営委員会では、災害直後から被災者への救援活動を行っている財団法人・台湾仏教慈済慈善事業基金会(慈済基金会)を支援先に決定。浄財は、同基金会のボランティアらが行っている物資の配布や医療活動などに充てられます。
一方、兵庫県上郡町、佐用町では、9日に発生した集中豪雨によるがけ崩れや河川の氾濫(はんらん)で大きな被害を受けました。17日午前には、園浩一近畿ブロック長、栗田伊津子姫路教会長らが上郡町役場を訪問。山本暁町長に「一食を捧(ささ)げる運動」の意義を説明した上で、見舞金30万円を手渡しました。山本町長は、同基金からの支援に謝意を表しました。
また同日午後、一行は佐用町役場を訪れ、高見俊男副町長に70万円(目録)を寄贈しました。
消防庁災害対策本部の報告によると、14日現在、台風9号による豪雨の死者は20人、負傷者は21人を数えています。53軒の家屋が全半壊し、床上、床下浸水は5321軒に上りました。約240人の市民が避難所で生活を送っています。
被災地を包括する姫路教会では、支部長らが会員の安否と被害状況を確認。11軒の会員宅で床上、床下浸水の被害が出ています。

(2009.8.21記載)