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2009年08月15日 大聖堂はじめ全国各教会で「戦争犠牲者慰霊・平和祈願の日」式典

終戦から64年目を迎えた8月15日、大聖堂はじめ全国各教会で「戦争犠牲者慰霊・平和祈願の日」式典が行われました。大聖堂には、東京西・中央・東ブロックの会員ら約2000人が参集。第二次世界大戦をはじめとするすべての戦争や紛争の犠牲者を悼むとともに、現在も各地で続く争いの早期終結、恒久平和を祈念しました。

式典は、佼成合唱団による戦没者慰霊の歌『永遠の光よ』で開幕。広島で被爆した詩人・峠三吉氏の「ちちをかえせ」の一節で始まる詩が紹介されたあと、東京東ブロックの学生部員32人による奉献の儀が行われました。
読経供養に続き、導師を務めた庭野光祥次代会長が庭野日鑛会長名による回向文を奏上。このあと、光祥次代会長が焼香を行い、折り鶴を奉納しました。
会員代表の体験説法に次いで庭野会長が登壇。焼香と献鶴を行ったあと、法話を述べました。庭野会長は、枝葉が必要以上に生い茂ることが枝葉間の風通しを悪くし、根や梢(こずえ)が衰え、枯れていくという「木の五衰(ごすい)」について解説。これを人間に例え、欲を満たすこと(枝葉を茂らす)にとらわれると内省がおろそかになり、教えに沿った生き方から離れてしまう場合もあると指摘し、節制や自己抑制の大切さを語りました。
また、人間は他者とのかかわりの中で生きていると述べ、「人が人を拝むということが、平和のために最も大事なことであると思います」と合掌礼拝(らいはい)の重要性を説きました。加えて、合掌礼拝をはじめ神仏の教えが「親から子へ、子から孫へと伝わっていくように」と語り、一人ひとりが習学に取り組む大切さを強調しました。

(2009.8.21記載)