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2009年08月29日 中央学術研究所が「第21回研究大会」

『人材育成:伝え受け継がれる智慧(ちえ)』をテーマに中央学術研究所の「人間と科学」研究学会による「第21回研究大会」が8月29日、富山県高岡市の生涯学習センターで開催されました。同学会メンバーや富山、高岡、金沢、小松、福井教会の会員ら約400人が参加しました。  

同学会は中央学術研究所の客員研究員などで構成され、人間の心のあり方に焦点を当て研究を進めてきました。『21世紀を生きる智慧を求めて』を総合テーマに毎年、研究大会を開いています。
当日は、立正大学の三友量順教授が『佛教に見る師弟教育~佛陀の生涯から~』と題して基調講演を行いました。三友氏は、釈尊が子供を亡くし憔悴(しょうすい)した母親を救いに導くエピソードを紹介し、「ああしなさい、こうしなさいと言うのではなく、本人に気づかせる方向に誘うことを大切にした」と説明しました。
また、『毘尼母経(びにもきょう)』の中にある弟子をいさめる際の釈尊の5つの心得に触れ、「時をわきまえ、まことの心で、相手のためを思って、荒々しい言葉ではなく穏やかに、慈しみの心を持って指導した」と述べました。
次いで「話題提供」では、中学校校長の北村俊一氏、福井佼成幼稚園の小寺健一園長、立正佼成会学林の庭野統弘学監心得が教育現場での実践を紹介しました。
このあと、3人の発表者に三友氏を加え、パネルディスカッションが行われました。
同学会副会長の遠藤浩正氏が進行役を務め、教師の姿勢や人材育成の大切さについて意見を交わしました。
なお翌30日、同学会メンバーは、高岡市内にある梵鐘などを製作する老子製作所を見学。午後からは高岡教会で北陸ブロックの大学生らと交流しました。

(2009.9.4記載)