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2009年09月10日 「脇祖さま報恩会」式典

庭野日敬開祖とともに立正佼成会を創立し、法華経の精神に基づいた慈悲喜捨の実践行を貫き、会員から「慈母」と慕われた長沼妙佼脇祖。その精神を継承し、さらなる精進を決意する「脇祖さま報恩会」式典が9月10日、大聖堂はじめ全国各教会で行われました。大聖堂には85教会から約3300人の会員が参集。法話に立った庭野日鑛会長は、法に目覚め、会得(えとく)する大切さを重ねて示すとともに、それが庭野開祖、長沼脇祖に対する報恩になると説きました。  

式典は、袴(はかま)姿の青年女子部員16人による奉献の儀で開幕。在りし日の長沼脇祖の法話がホールに流されたあと、渡邊恭位理事長を導師に読経供養が行われ、庭野会長の報恩讃歎(さんたん)文が奏上されました。
次いで、蜂谷親一厚木教会長が体験説法に立ちました。経済苦から大学進学が叶(かな)わず卑屈になっていたとき、母の「佼成会は宇宙大学。ここで学びなさい」という言葉をきっかけに、宇宙の真理を説く教えを自ら求める決意をしたと回顧。その後、若くして亡くなった父の思いに気づき、また当時の教会長との触れ合いや庭野開祖の法話を通して菩薩行に生きる大切さを学んだと振り返り、「救われたい一心で始めた信仰でしたが、いつしか人さまの救い救われが自らの喜びとなる人生観に変わりました」と感謝を述べました。
さらに、つらい体験をしながらも、本仏を依りどころに明るく前向きに生きている学生部員とその母の様子を紹介し、さらなる布教伝道への決意を表明しました。
報恩讃歌『慈悲の華』の合唱のあと、庭野会長が登壇。法話を述べました。
庭野会長は、誕生日が第一の誕生とすると、法に目覚め、会得することが第二の誕生であると解説し、「一人ひとりがそういう日を持たないことには救われていきません。救われるように開眼--智慧(ちえ)の眼(まなこ)を開く私たち一人ひとりになること。それが脇祖さま、ご本仏さまが喜んでくださることです」と述べました。
その上で智慧の眼を開くことについて詳述。「自分が変われば相手が変わる」という教えを示しながら、「自分が変われば世界が変わる、目の前のことが違って見えてくる」と語り、同じ現象であっても不平不満でなく肯定的にとらえ、「感謝」で物事を見ていく重要性を語りました。
さらに、「私たちがお互いさま、仏さまのように感謝で受け取れるようになることが脇祖さま、開祖さま、そして大きく言えば仏さまも喜んでくださることであり、本当の意味での恩に報いることになるのではないかと受け取らせて頂いております」と語り、第二の誕生に向けた精進の大切さを説きました。

(2009.9.18記載)