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2009年09月25日 WCRP創設40周年記念事業「アフガニスタン和解プログラム」

来年、創設40周年を迎えるWCRP(世界宗教者平和会議)の記念事業の概要が固まり、同日本委員会から発表されました。同日本委主催の行事として、事前プログラムの「アフガニスタン和解プログラム」(本年11月)と「世界宗教者まほろば大会(仮称)」(来年9月)、「祝賀プログラム」を計画。「40周年記念事業委員会」をはじめ、それぞれの運営組織で企画、準備が進められています。

1970年、京都での第1回世界大会以来、WCRPは来年で創設40周年を迎えます。同日本委員会は、これまで培われてきた諸宗教間の相互尊重や対話の姿勢、平和への取り組みのさらなる継続・発展を目指し、記念事業を行います。
「アフガニスタン和解プログラム」は、2006年、京都での第8回世界大会で提唱され、G8サミットへの取り組みなどを通じて実施してきた各界協力の一環です。パキスタンとの国境地域での武力衝突、大統領選後の混乱など問題が山積するアフガニスタンの状況に対し、当該関係国(米国、アフガニスタン、パキスタンなど)の宗教者ならびに主要外交問題担当者、学者などを日本に招き、宗教者が仲介役を担いつつ相互の信頼醸成に向け対話の場を提供します。
同日本委では、これまでもイラクやスリランカの紛争当事国の宗教者を日本に招き、和解や対話の場を提供してきました。難民委員会、婦人部会を中心にアフガニスタンでの教育事業を支援している関係からも、同国の和平に強い関心を示しています。
今回のプログラムでは、インドネシアのアチェ問題に取り組み和平を実現した「ヘルシンキ和平プロセス」をモデルとして和解の可能性を模索します。主催は同日本委、日本の超党派の議員で組織する「地球規模問題に取り組む国際議員連盟日本委員会」とフィンランドのNGO(非政府機関)「危機管理イニシアティブ」(予定)です。同機関の代表であるマルッティ・アハティサーリ前フィンランド大統領は、アチェ和平などへの貢献から2008年にノーベル平和賞を受賞しました。
日程は、今年の11月23日から25日まで、東京・新宿区のハイアット・リージェンシーホテルで。正式参加者・オブザーバー合わせて70人が参加し、シンポジウムのあと、声明文が採択されることになっています。
「世界宗教者まほろば大会(仮称)」は来年9月25日から27日まで、奈良県新公会堂などを会場に開催されます。総合テーマは『世界を"まほろば"に~シルクロード終着の地、日本から発信する~』。平城遷都1300年記念事業協会と連携し、青年プログラム(東アジア青年宗教者4カ国会談、国内宗教青年の集い)、公開講演会、チャリティーコンサート、アジアにおける和解など平和への取り組みに焦点を当てたシンポジウムなどが計画されており、WCRPの今後の発展や東アジアの将来に向けた宣言、提言がまとめられる予定です。
なお、2011年の1月には祝賀プログラム(WCRP40周年記念式典など)も予定されています。

(2009.9.25記載)