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2009年10月04日 フィリピン豪雨災害、スマトラ沖地震に一食平和基金から緊急支援

立正佼成会一食(いちじき)平和基金運営委員会(委員長=沼田雄司教務局長)は10月4日、9月26日にフィリピン・ルソン島を襲った台風16号、またインドネシア西部のスマトラ島沖を震源地として同30日に発生した地震(マグニチュード7・6)の両災害の被災者に対し、合計300万円の緊急支援を決定しました。浄財は、両被災地で救援活動を行う国連機関やNGO(非政府機関)に委託されます。    

フィリピン・ルソン島を直撃した台風16号による豪雨は、各地で洪水を引き起こすなど大きな被害をもたらしました。フィリピン政府の発表では、9月末現在、死者は240人を超え、行方不明者は約40人に上ります。また、首都・マニラでは市内の約8割が冠水。現在、約37万人が学校などで避難生活を送っています。
こうした状況を踏まえ、本会一食平和基金運営委では、緊急支援を決議。現在、フィリピン政府の要請を受けて被災地で救援活動を展開しているWFP(国連世界食糧計画)に対し、100万円の支援を決定しました。浄財は被災者への食糧配布活動などに充てられる予定です。
一方、インドネシア西部のスマトラ島でも、同30日に発生した地震により大きな被害が報告されています。インドネシア保健省は10月4日、地震によるこれまでの死者は551人、負傷者は3435人を数え、行方不明者は約1600人に上ると発表しました。また2万軒を超える家屋が全半壊したとも報じています。特に被害の大きかったパダンでは、現在も多くの市民が瓦礫(がれき)の下敷きになっているとみられ、各国から派遣された捜索隊などによる救援活動が続けられています。
こうした状況を受け、同運営委は同島で1日から支援活動を行っている特定非営利活動法人「AMDA」に見舞金200万円の委託を決定。被災者への医療支援活動などに役立てられることになっています。

(2009.10.09記載)