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2009年11月06日 コスタリカで「WCRP国際青年宗教者サミット」開催(11月7~9日)

「WCRP国際青年宗教者サミット」(主催・WCRP=世界宗教者平和会議=国際委員会)が、11月7日から9日まで中米のコスタリカ・サンホセ市内のホテルで開催されます。世界各国の青年宗教指導者をはじめ国連機関、軍縮や開発問題に取り組む団体などから約200人が参集する予定です。立正佼成会からは、WCRP国際委事務総長青年担当特別アドバイザーで同日本委青年部会幹事長の松本貢一青年本部長が出席。また、WCRP日本委青年部会が派遣する「青年の翼」には、同部会正会員である教会青年部長ら青年リーダーも参加します。サミットはWCRPのIYC(国際青年委員会)によって決議され、来年展開される「共有される安全保障のためのグローバル・キャンペーン」の発進式と位置づけられており、行動計画の詳細がまとめられ、世界中に発信されます。キャンペーンの実施に向けて参加者へのトレーニングなども行われます。 

「共有される安全保障のためのグローバル・キャンペーン」は、2006年8月、広島と京都で開催された初のWCRP青年世界大会で採択された『広島宣言』の具現に向けて実施されます。具体的には、現在1兆ドルを大きく上回る世界の軍事費(2008年は1兆4640億ドル)の10%を削減し、その削減分を国連ミレニアム開発目標(MDGs)の遂行に充てることを求め、署名活動をはじめさまざまな行動を通じて為政者や国際機関に要請しようというものです。
開催地となるコスタリカは、世界で最初に憲法で非武装(軍隊の廃止)を定めた国です。サミットにはノーベル平和賞の受賞者でもあるオスカル・アリアス・サンチェス大統領も出席し、スピーチを行います。また、同賞受賞を機にアリアス大統領が設立した「平和と人類発展のためのアリアス財団」と、同国に本部を置く「国連平和大学」がサミット開催を全面的に支援します。
サミットでは、「グローバル・キャンペーン」のスタートにあたり詳細な行動計画がまとめられるほか、軍縮の専門家らとのパネルディスカッションなどを実施。また、キャンペーンの活発な展開に向け、参加者に対し世論喚起やメディア活動、他の団体・機関との連携などの方法についてのトレーニングも行われる予定です。
なお、コスタリカでのサミットを受け、国内でも12月3日、東京国際フォーラムで「軍縮と開発のための青年宗教者サミット」(主催・WCRP日本委青年部会)を開催。国内の青年宗教指導者、国連機関やNGO(非政府機関)などから約150人が参加し、軍縮や開発問題の現状について理解を深めるほか、それに対する宗教者の役割を確認します。

(2009.11.06記載)