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2009年11月07日 「ARMS DOWN! 共にすべてのいのちを守るためのキャンペーン」がスタート

WCRP(世界宗教者平和会議)の諸宗教青年ネットワーク主導によって行われる、軍事費を削減し、削減分を開発途上国の支援に充てることなどを国際社会に呼びかける世界的な取り組み、「ARMS DOWN! 共にすべてのいのちを守るためのキャンペーン」が11月7日、スタートしました。同日から9日まで、キャンペーンの発進式を含む「WCRP国際青年宗教者サミット」が世界で最初に憲法で非武装(軍隊の廃止)を定めた中米・コスタリカで開催され、50カ国の青年宗教指導者はじめ国連機関、軍縮や開発問題に取り組む団体のメンバーら約120人が参加。同国のオスカル・アリアス・サンチェス大統領が出席、潘基文(パンギムン)国連事務総長がメッセージを寄せました。なお、キャンペーンは来年の10月2日までです。国内ではWCRP日本委員会青年部会主導のもと同9月25日まで実施されます。立正佼成会では21、22の両日に行われる「青年幹部会」の席上で詳細が発表され、取り組みを始める予定です。 

サミットは、WCRP国際委員会、コスタリカの「平和と人類発展のためのアリアス財団」、同国に本部を置く「国連平和大学」の支援のもと開催されました。本会からは、WCRP国際委員会事務総長青年担当特別アドバイザーで同日本委青年部会幹事長の松本貢一青年本部長が出席。また、同部会から「青年の翼」(団長=八坂憧憲・中山身語正宗青年本部長、同部会副幹事長)が派遣され、本会を含む3つの宗派・教団から幹事、正会員12人が参加しました。
同キャンペーンは、WCRPのIYC(国際青年委員会)によって昨年末から準備が進められてきました。2006年、広島と京都を会場に開催された初の「WCRP青年世界大会」をきっかけに協力の輪を広げている青年宗教者のネットワークを生かし、同大会で採択された『広島宣言』の具現に向けて世界レベルでの行動を起こしていこうというものです。
約1年にわたって実施されるキャンペーンの目的は、核兵器の廃絶、クラスター爆弾や地雷、小型武器など通常兵器の増産や誤用の禁止、全世界の軍事費の10%を削減し、その削減分を国連ミレニアム開発目標(MDGs)の遂行に充てることを国際社会や各国政府に呼びかけることです。世界全体で5000万人の署名を集め、直接国連機関などに訴えるほか国や地域レベルで提言や世論喚起の活動を展開する予定です。

7日午前、サンホセ市内のホテルで行われた発進式ではウイリアム・ベンドレイWCRP国際委事務総長に続き、ジョン・マレスカ国連平和大学総長がスピーチを行いました。このあとマレスカ総長が潘国連事務総長からのメッセージを代読しました。潘国連事務総長はこれまでのWCRPの軍縮への取り組みを評価するとともに、キャンペーンへの支援を表明。核兵器や通常兵器の拡散に危惧(きぐ)を示し、「世界はいま、軍縮のゴールを探しています。また、平和は開発とともにあります。あなたたちの声は世界中に響き渡り、現在国際社会が抱える核や通常兵器の問題に大きな一石を投じることになるでしょう」と青年宗教者の行動に期待を寄せました。
このあと、アリアス大統領がスピーチを述べ、キャンペーンへの同意を示す署名用紙に最初の賛同者としてサイン。これをもって、キャンペーンが実質的にスタートしました。
サミットではこのほか、核兵器や通常兵器の拡散の現状や軍事費、MDGsについてのパネルディスカッションが催されたほか、キャンペーンの展開に向け、世論喚起やメディアの活用、自治体や他の機関との連携など具体的な方法を学ぶワークショップを実施。参加者は専門家らからトレーニングを受けました。また、地域レベルでの議論を実施し、行動計画をまとめました。9日夜には松本青年本部長がスピーチに立ち、青年の取り組みを激励しました。

メモ  国連ミレニアム開発目標(MDGs)
2000年9月に開催された国連ミレニアムサミットで定められたもの。極度の貧困と飢餓の半減、HIV/エイズやマラリア、その他の疾病の蔓延(まんえん)防止、初等教育の完全普及など2015年までに達成すべき8項目を明示し、具体的な数値目標を掲げる。国連を中心とした加盟国と国際機関が合意した「将来の青写真」だが、今年7月の「国連報告書」は目標への歩みは遅く、達成できるめどが立っていないと警告している。

「ARMS DOWN! 共にすべてのいのちを守るためのキャンペーン」公式HP
http://www.armsdown.org/jp/

(2009.11.20記載)