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2009年12月11日 中央学術研究所が『アーユスの森新書』シリーズを発刊

中央学術研究所の『アーユスの森新書』シリーズが12月15日、佼成出版社から発刊され、全国の書店で販売されます。

同研究所では、宗教をはじめ政治、経済、科学、医療などあらゆる分野の学識経験者の協力のもと、現代社会が抱える諸問題に関する研究活動を進めてきました。本シリーズの発刊には、これまでの研究成果を広く一般社会に向けて発信し、人類の発展や世界平和に尽力したいとの願いが込められています。
特に、現代の「いのち」をめぐる諸問題に宗教的見地から迫り、研究成果に基づく考えを示していくことを目指しています。この意味合いを踏まえ、サンスクリット語で「いのち」を意味する「アーユス」をシリーズ名にしました。
第一号は『宗教と終末医療』。昨年6月に開催された第17回講師研究会のシンポジウムをもとに、立正佼成会附属佼成病院院長で緩和ケア科担当医の林茂一郎氏の基調講演をはじめ、パネリストとして登壇した高野山大学准教授の井上ウィマラ氏、仏教看護・ビハーラ学会会長の藤腹明子氏、真言宗豊山派西明寺住職で普門院診療所内科医師の田中雅博氏の発表やディスカッションの内容が加筆修正を加えて収録されています。
この中では、終末期の患者に対するそれぞれの取り組みやスピリチュアルケアをもとに宗教の役割を紹介。誰もが幸せな最期を迎えるために一人ひとりが「自分と向き合う」大切さ、支援のあり方などが記されています。
来年3月には、シリーズ第二号として、今年から施行された裁判員制度を踏まえた眞田芳憲著『人が人を裁けるか』(仮)の発刊が予定されています。
新書判並製・本文180ページ、定価840円(税込み)。全国各書店で購入できます。

(2009.12.11記載)