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2010年01月30日 南アジア国際伝道センター 庭野会長を迎え落慶式

南アジア国際伝道センター(長谷川泰弘センター長)がタイ・バンコク市内に建設され、1月30日、庭野日鑛会長を迎えて落慶式が挙行されました。佳重夫人が同行、沼田雄司理事(教務局長)が随行しました。式典には、バンコク教会はじめ南アジア伝道区の会員、本部関係者、建設関係者、識者ら約400人が参加。南アジアの人材育成の拠点となる同センターの落成を祝いました。

2004年12月に南アジア5カ国(タイ、バングラデシュ、ネパール、スリランカ、インド)のサンガを統括する南アジア教会が設立され、現地での教勢は伸展し、新規拠点が次々と設けられました。一方で、幹部やリーダーの育成、布教環境の整備といった課題も提示されました。06年12月、バンコク支部法人(現・タイ立正)の小野雅司理事長が「青少年育成に寄与したい」との願いから、同支部の敷地を含む約1000坪の土地を本会に寄贈。07年度には立正佼成会の国際伝道を統括する部署として国際伝道本部が発足、08年度には南アジア伝道区が再編されました。
そのような経緯の中、「第十次教団基本計画」の「国際伝道基本計画」に基づいて、バンコク教会道場の隣接地に「南アジア国際伝道センター」を建設することが決定されました。
同センターは、青年リーダーの育成、各種教育の受け入れなどを通して人材育成を推進し、現地布教者および国際的人材を輩出することを主な目的とします。また、国際伝道本部関連業務、宗教対話・協力の推進なども視野に据えています。
当日は、WFB(世界仏教徒連盟)のバンジョッブ・バンナルジ相談役、ドゥアン・プラティープ財団のプラティープ・ウンソンタム・秦理事長、フォコラーレ運動のタイの責任者であるチュン・ボク・トイ氏らが来賓として招かれました。
午前10時に開式。バンコク教会青年女子部員の伝統舞踊奉納、長谷川センター長導師による読経供養と続き、鈴木孝太郎国際伝道本部長が、同センター建設委員長として、小野理事長の土地の寄贈、08年9月の第1回建設委員会から昨年11月の竣工(しゅんこう)式までの建設経過を報告しました。沼田理事から同センターの建設に携わったタイ竹中インターナショナルの代表ら3人に感謝状が贈呈されたあと、渡邊恭位理事長とタイ立正の小野理事長の間で交わされる調印書が、小野理事長より沼田理事に手渡されました。
法話に立った庭野会長は、「善き友を得ることは、聖なる道の全てを手に入れることである」との釈尊の言葉を紹介し、仏道を歩む上で、善き友・サンガと出会い、切磋琢磨(せっさたくま)することの大切さを強調。「明るく、あたたかく、やさしい善き友がいて、誰もが、身も心も安らぎ休まる本来の宗教の世界を大事にしたいと思います」と述べました。
その上で、同センター講堂のホールを「善友(ぜんゆう)ホール」と名づけたことに触れ、誰もができる具体的実践として「無財の七施」を紹介。「善友ホールで、南アジアの人たちみんなが無財の七施で本当の善き友となって研修されることを願っています」と期待を寄せました。
バンナルジ氏の祝辞、長谷川センター長の謝辞と続き、式典終了後、同センター敷地内に、庭野会長の手によりタイザクラが記念植樹されました。
同センターの建設面積は1493・55平方㍍、延べ床面積は2265・73平方㍍、鉄筋コンクリート造り2階建て。講堂には、庭野会長が命名した「善友ホール」(100人収容)、同時通訳ブースを擁するほか、オフィスルーム、ミーティングルーム、セミナールームを設置。4棟の宿泊棟にはそれぞれツインの寝室が4部屋、勉強部屋、トイレ・シャワー・洗面所のユニット、ミニキッチンが設けられ、長期の寮生活にも対応できます。

(2010.2.5記載)