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2010年03月05日 ARMS DOWN! 立正佼成会実行委員長の藤田氏コメント

WCRP(世界宗教者平和会議)グローバル・ユースネットワークの主催による「ARMS DOWN! 共にすべてのいのちを守るためのキャンペーン」が国内でスタートし、3カ月が経過しました。キャンペーンは核兵器の廃絶、世界の軍事費を10%削減し、その削減分を国連ミレニアム開発目標(MDGs)の達成に充てることなどを目指し、全世界で5千万人の署名を集めようというものです。立正佼成会でも青年部員を中心に取り組みが活発化してきています。キャンペーンの立正佼成会実行委員長を務める藤田桂一郎・墨田教会青年部長のコメントを紹介します。

軍縮に向け 今こそ本気で

立正佼成会実行委員長 藤田桂一郎(墨田教会青年部長)

キャンペーンがスタートし、3カ月が経(た)ちました。教会のサンガ、そして全国の仲間の大きな支えを感じる毎日です。皆さま、本当にありがとうございます。
お役のおかげさまで改めて開祖さまの世界平和への願い、またこれまで当たり前として取り組んでいた平和活動の意義について深く考えることができました。
私なりに導き出した答えは、開祖さまにとって目の前の人も、会ったことのない他国の人も同じように大切であり、まさに「すべてのいのちを守るために」というお心であったに違いないということ。「一食(いちじき)を捧(ささ)げる運動」や「アフリカへ毛布をおくる運動」などは、そのお心に少しでも近づくために与えてくださった活動なのだと感じました。
そうした意味でこのキャンペーンは、自分がどれだけ世界の平和を願っているか、どれだけ遠く離れて暮らす人のことを思えるか、私の「本気」が問われるものだと受けとめています。署名の数はもちろん大切です。ですが私は、私自身の平和観を人さまにお伝えするという点にもこだわっていく決意です。
頭の中では本当に四六時中、「ARMS DOWN!」という言葉がぐるぐる回っています。自分が本会の実行委員長としてキャンペーンを有意義に、効果的に進めていくことができるかどうか不安がないとは言い切れません。しかし、昨春のオバマ米大統領の発言を考えてみても、核廃絶や軍縮に向けての取り組みを「今やらずしていつやるのだ」と感じずにはいられません。仏さまも、そうした私たちを確かに後押ししてくださっていると思わせて頂きます。また、私は短気で頑固なところがあるのですが、キャンペーンについて考え続けているおかげさまで、怒りや自己中心な思いが湧(わ)いてもすぐにその心を見つめ、静められるようになりました。キャンペーンを推進する自らが平和な人であるように。日々そう確認しています。
世界には、紛争下にある自国で、まさに命がけでキャンペーンを展開している仲間もいます。彼らの勇気に倣(なら)い、また『一人では何もできない。しかし、一人が始めなければ何事も始まらない』という開祖さまのお言葉を胸に、まず私自身が本気になって取り組ませて頂くことを誓願します。

(2010.3.5記載)