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2010年03月15日 教団付置研究所懇話会が第1回自死問題研究部会

立正佼成会・中央学術研究所が加盟する教団付置研究所懇話会の「第1回自死問題研究部会」が3月15日、京都市の浄土真宗本願寺派聞法会館で行われました。12研究所から34人が参加。立正佼成会から同研究所の藤田浩一郎次長らが出席しました。

日本では1998年から、1年間の自殺者数が3万人を超えます。同懇話会では昨年、「自死」問題に対する認識を深め、宗教者の役割などを検討。その際、研究部会の発足が提案され、昨年末の準備会を経て今回の開催となりました。
当日は、本願寺派教学伝道研究センターの藤丸智雄常任研究員と野呂靖研究員が、2008年に同派の寺院を対象に実施した「自死問題実態調査」結果の一部を報告。自死に関する僧侶の認識や対応状況を説明し、同派の啓発活動や問題の解決に向けた取り組みなどを紹介しました。
その上で、野呂研究員が調査の意義として、実態を把握し、データに基づいて説得力ある活動案の提示が可能になった点を強調。また、回答した僧侶が自死問題に向き合うきっかけとなったことなどを挙げました。
このあと、孝道教団の国際仏教交流センター、浄土宗総合研究所、曹洞宗総合研究センター、天台宗総合研究センターの代表者が各教団の考えや取り組みを発表しました。

(2010.3.26記載)