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2010年05月18日 "いのちの尊厳"テーマにWCRP日本委婦人部会が学習会

WCRP(世界宗教者平和会議)日本委員会婦人部会の「いのちに関する学習会」が5月18日、東京・杉並区の大宮八幡宮で行われ、立正佼成会を含む加盟教団から45人が参加しました。

当日は、佼成病院の林茂一郎院長が『医者からみたいのちの尊厳』をテーマに講演。21年間にわたり産婦人科医を務め、平成16年から緩和ケア科部長として終末期医療に携わる経験を踏まえ、子供のいのちを育む母性の働きを臨床医の視点から解説しました。
この中で、胎児は母親の心音や脈拍を感じ取って母親を認識するとともに、出生後も母に抱かれてその心音を聞くことで安心感を得ていると説明。また、母体の精神状態や感情も心拍によって胎児に伝わり、記憶されると紹介しました。一方、胎児に母体のリズムを伝える子宮付近の血管は、胎児の重みでふさがる危険にさらされていると指摘。危険を伴っても、母の存在を伝達しようとする母体の仕組みを説明しました。
その上で、母性とは無償の愛であり「本能以外の何物でもなく、誰にでも備わっているもの」と強調。わが子をはじめ多くの人々を、母性をもって理解していってほしいと訴えました。

(2010.6.4記載)