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2010年10月04日 潘基文・国連事務総長メッセージ

WCRPの皆さまにメッセージを寄せることを非常にうれしく思います。
つい先日、MDGs(ミレニアム開発目標)サミットが終わったばかりです。MDGsは2000年に定められました。しかし、この目標に向けての取り組みが始まってから軍事費は増え続け、昨年の世界の総額は1・5兆ドルにまで達しました。この軍事費が、貧困の撲滅や食物の安全保障、また女性や子どもの問題解決のために使われるべきだったのは言うまでもないことです。
世界の青年宗教者が主体となり、「ARMS DOWN!キャンペーン」が行われたことは非常に素晴らしいと思います。軍備ではなく、困難な状況下にある人々のために資金を使うことを、また核兵器の廃絶を、多くの人が願っています。こういった問題解決に力を注ぐことは私の優先事項でもあります。
世界の平和のため、といった言葉を用いるまでもなく、我々国際機関としてもこうした取り組みを非常に重要と考えています。国連のビジョンを達成するためにも、本当に大切なものなのです。
青年の皆さまが2千万もの人から署名を頂いたということ。これは、市民社会がより善い世界をつくるためのサポートを申し出てくれたと理解しています。WCRPの青年の皆さま、平和な、繁栄した世界を築くために働いてくださって、本当にありがとうございます。