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2010年11月03日 曹洞宗大雄山最乗寺「道了尊首都圏御開帳」で庭野顧問が祝辞

曹洞宗大雄山最乗寺(神奈川・南足柄市=石附周行住職)の御開山六百回大遠忌特別行事「道了尊首都圏御開帳」が11月3日、東京・墨田区の両国国技館で行われ、同山関係者、信者ら約4千人が出席、立正佼成会を代表して庭野欽司郎顧問が参列し、祝辞を述べました。また、小田原教会と東京東ブロックの会員らが参加しました。

東海屈指の名刹(めいし)として知られ、多くの先達を輩出してきた大雄山最乗寺は1394年、御開山・了庵慧明禅師により開創されました。その弟子の妙覚道了は開山事業を完遂したのち、寺門守護と衆生救済を誓い同山の守護神となり、十一面観世音菩薩の化身として広く大衆の信仰を集めました。道了尊、道了大薩埵(だいさった)と称されます。
今年、了庵慧明禅師の六百年遠忌に際し、「世界平和、人心の安寧を願う」大祈祷会として、80年ぶりに「道了尊首都圏御開帳」が開催されました。
当日は、「世界平和大祈祷会」が厳修され、石附住職が法話。大本山永平寺の大田大穰監院、同総持寺の横山敏明監院に続き、庭野顧問が祝辞を述べました。
この中で、庭野顧問は、小田原教会をはじめとした同山との交流に謝意を表した後、国家・社会の安寧と衆生済度に対する同山の長年の貢献に敬意を表明。国内外でさまざまな問題が噴出している現代こそ、「中道と寛容を説く仏教の智慧(ちえ)と慈悲の大切さを伝え、仏教精神を涵養(かんよう)していかなければならない」と、仏教徒として共々に精進していく決意を語りました。

(2010.11.12記載)