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2010年11月23日 「日韓宗教者平和フォーラム」設立へ向け第2回会議

「日韓宗教者平和フォーラム」の設立に向けた会議が11月23日、東京・新宿区のホテルで行われ、日本と韓国の宗教者20人が参加しました。立正佼成会から赤川惠一総務局外務グループ次長が出席。庭野平和財団が受け入れを担当しました。

同フォーラムは、両国の宗教者の相互理解を推進し、東アジアの平和を目指すもの。昨年12月にソウルで行われた「第2回9条アジア宗教者会議」の参加者により設立が発案されました。今年3月に第1回の会合が開かれ、今回が第2回となります。
当日は、「日本カトリック正義と平和協議会」事務局長の大倉一美神父と韓国キリスト教長老会の鄭鎮宇牧師があいさつ。岩波書店の雑誌「世界」の岡本厚編集長が『東アジアの将来と日韓宗教指導者の役割』をテーマに基調発題を行いました。
岡本氏は、欧米列強の侵略や日本の支配を受けた東アジア諸国の近代史、その後の朝鮮半島の分断や中国と台湾の対立など「引き裂かれた」地域の現状を説明。一方、近年の米国の衰退に伴う影響力の低下と、同地域の経済成長、日中や韓中の二国間貿易の増大などを報告し、「経済的な結びつきは、ほぼ『一体』と言えるが、人々の意識は乖離(かいり)したまま。火の付きやすい対立構造を抱えている」と地域の特性を説明しました。
その上で、宗教や宗教者の役割に言及。市場経済や資本主義の激烈な競争の中で「心の空洞化」を抱えた人々に利他、共助、平等などの大切さを伝えるとともに、両国の宗教者が民族意識や国家主義を超え、理解を深めていく意義を強調しました。また、他地域の紛争解決などに共同して取り組む重要性も訴えました。このあと、参加者は基調発題を基に議論を重ねました。
午後からはフォーラムの名称や目的、運営のルールなどを検討。両国に委員会を設け、フォーラムを年に一度開催することなどが決定しました。
なお、同日午後に北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)軍が韓国・延坪(ヨンピョン)島に砲撃したことを受け、平和実現に向け全員で祈りが捧げられました。

(2010.12.3記載)