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2011年02月08日 霧島連山・新燃岳噴火の影響 会員ら相互に支え合い

宮崎、鹿児島県境の霧島連山・新燃岳(しんもえだけ)(1421メートル)は1月19日に噴火が確認されて以降、活発な噴火活動を続けています。観測された爆発的噴火は2月7日までに計9回。新燃岳の火口から約4キロの範囲では入山規制が敷かれ、ふもとにある宮崎・高原町では避難勧告が発令されました(一部解除)。降灰は特に宮崎教会の包括地域の広範囲にわたっており、生活への影響が深刻さを増しています。今後、火砕流や土石流の発生も懸念され、予断を許さない状況が続いています。

今回の一連の噴火では、宮崎県内の広範囲に火山灰が降り注いだほか、鹿児島・霧島市内では爆発的噴火による「空振」で窓ガラスが割れるなどの被害をもたらしました。宮崎県災害対策本部の報告によると、8日21時現在、重軽傷者は合わせて14人。高原町では31人が避難生活を送っています。
農業への影響も少なくありません。ホウレンソウなどの露地野菜は降灰で収穫が困難な状態。ビニールハウス栽培の作物は、光線透過の低下による生育の不全などが懸念されます。 降灰の影響を強く受けた地域を包括する宮崎教会では、支部長らが会員の状況を確認。緊急避難した会員、建物、窓ガラスの損壊といった被害は報告されていませんが、「洗濯物が干せない」「降り積もった灰が舞い上がり、視界が悪い」「運転時、灰でスリップして怖い」など日常生活への影響が報告されました。また、空振による窓ガラス等の揺れに不安を募らせる声も聞かれたといいます。同教会都城道場では、灰が最大で約10センチ降り積もりました。
都城支部の会員は、「これからも降り続けると、灰の重みで屋根がどうなるか心配」と話した。また、串間支部の会員は、「灰の掃除を通じ、地域で菩薩行をさせて頂く機会を頂いたと受け止めています」と語りました。

(2011.2.10記載)