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2011年02月28日 『法華経と儒教』テーマに第15回法華経国際会議開催

『法華経と儒教』をテーマに「第15回法華経国際会議」(中央学術研究所主催)が2月28日から3月4日まで、神奈川・三浦郡の湘南国際村センターで開催され、日本、中国、英国、米国の儒教や仏教の研究者ら14人が参加しました。立正佼成会からは篠崎友伸同所長、本会IBC(国際仏教教会)国際アドバイザーのジーン・リーヴズ博士(ミードビル・ロンバード神学大学院元学長)が出席。同アドバイザーのミリアム・レヴェリング博士(テネシー大学宗教学部元教授)がコーディネーターを務めました。

同会議は海外の宗教学者に法華経への関心を高め、理解を深めてもらうことを目的に1994年から毎年行われています。会議では今回のテーマ『法華経と儒教』に基づき各人が論文を発表し、意見が交わされました。
米・ノートルダム大学のロバート・ジメーロ教授は『法華経と近代の儒教の教え』をテーマに、法華経と儒教の比較研究を発表。譬(たと)え話が多用され目に見えない「仏性」を信じる法華経と、日常生活や言行のあり方が説かれた儒教の相違を指摘した上で、「最終的な目的である、人格完成という点では、儒教も法華経も共通している」と説明しました。
また、英・ケンブリッジ大学キングス・カレッジの姚新中教授は『法華経の慈悲と儒教の仁』と題して研究を報告。篠崎所長の発表では、佼成会の信行にあたる先祖供養や親孝行といった儒教的要素が紹介されました。このほか、『なぜ儒教は法華経を敬えないのか』『立正佼成会と法華経の菩薩行』などをテーマにした研究が紹介され、参加者により議論が交わされました。
なお、参加者は会議終了後の5日、大船教会を訪問し、「創立73周年記念式典」に参列しました。

(2011.03.11記載)