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2011年05月06日 被災地を訪れて~光祥次代会長に聞く


「笑顔と元気を頂きました」と会員たち(4月17日、釜石教会)

庭野光祥次代会長は4月13日から18日まで、東日本大震災で被害を受けた茨城、福島、東北、奥羽各ブロックの12教会15拠点を訪問し、会員と触れ合いました。被災地で見聞し、人々と触れ合った心境などを伺いました。

光祥次代会長が被災地を訪問 参集会員一人ひとりと触れ合う

「まず人さま」の心で実践する尊い姿

--実際に被災地を訪れ、何を感じましたか?

津波で家族、家を失った方や、余震や放射能の不安と共に生活している方など、被災地では今も悲しみ、不安の真っただ中です。
被害を目の当たりにし、改めて自然の力の大きさの前には、人間の存在がいかに小さいかを感じました。けれどその一方で、復興に向けて立ち上がろうとする人間の力強さも感じられ、勇気を頂きました。

--各地で被災体験を聞かせて頂きました

佼成会の皆さまは、これほど大変な状況の中でも、周りの方々を思いやり行動できる菩薩さまだと思いました。自分のことを考えていたら、不安で生きる気力を失いそうになる時に、〈まず人さま〉が身についた人は、こんなにも力強いのかと、尊い姿に頭が下がる思いがしました。
菩薩行とは、人さまのためのようで、実は自分に生きる勇気と力を与えてくれるのだと、皆さまから教えて頂きました。
一人ひとりとお話しする中で、逆に私のことを心配して励まして頂き、お互いを思い合うサンガの温かさを感じました。

フルートの温かな音色が生きる力を

--東京佼成ウインドオーケストラの前田綾子さんがフルートの演奏をしてくださいました

フルートの温かい音色を通して、悲しみを洗い流し、生きていく力をよみがえらせてくださいました。感謝の気持ちでいっぱいです。
地震発生後、私は西日本対策本部長のお役で大阪にまいりました。その時、教会の式典の中でマリンバの演奏を聴かせて頂く機会がありました。被災地の皆さまを思いながら聴いていると、音楽が不安や悲しみを包み込んで、心に染み込んでくるように感じ、ぜひ音楽をお届けしたいと思いました。
被災地では多くの方が涙を流しながら、前田さんの演奏を聴いてくださり、演奏が終わると笑顔が戻っていました。そんなひと時を皆さまと共に過ごせたことを本当にありがたく思っております。

悲しみ超え、幸せの種を大切に育てる

--ふれあいの時間では、一人ひとりの会員の手をとり、時には抱きしめる場面もありました。被災地の人々にとって必要なものに、女性として気づく点はありましたか

手をとり、抱きしめるというのは、女性にとっては自然なことなのかもしれません。私は訪問する前、最低限必要な“物資”だけでなく、何か生活に潤いを与えてくれるプレゼントをしたいと思いました。それでチョコレートをお持ちしました。釜石では、震災後に初めて化粧をしたという幹部さんに会いましたが、ほんの少しの豊かさが、生きる力、前に進む力を後押ししてくれるように思います。

--復興に向けて全国の会員にメッセージを

開祖さまは、苦労があるから幸せになれないのではなく、苦労が人を幸せにしてくれるのだと教えてくださいました。
今、東日本も、そして日本中が悲しみと不安でいっぱいですが、そんな中、幸せの種が芽吹こうとしているのを感じます。
犠牲になられた方々の残してくださったものを幸せの種にし、大切に育て、花開かせるためにも、心ひとつに、よりよい明日を創(つく)っていく。希望を胸に、復興に向けて息の長い努力を、真心をこめて、続けていきたいと強く願っております。

(2011.05.06記載)