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2011年07月08日 新宗連政治委員会 政治問題学習会

新宗連(新日本宗教団体連合会)政治委員会の政治問題学習会が6月29日、東京・渋谷区の新宗連会館で行われ、同委員会のメンバー5人が参加しました。立正佼成会からは、根本昌廣外務部長らが出席。当日は元朝日新聞社論説主幹の田中豊蔵氏が『今日の政治状況を展望する』をテーマに講演しました。

田中氏は冒頭、東日本大震災、その後の東京電力福島第一原子力発電所事故への政府の対応について、菅首相の政治理念、国家観といったものが不明で、「場当たり的」と批判しました。その一例として、事故以前は温暖化対策として原発推進を掲げながら、事故後に突如、再生可能エネルギーの促進を打ち出した点に言及。政策変更の理由、目指すべき社会のあり方を示さない姿勢を問題視し、「再生可能エネルギーにシフトしていくにしても、10年、20年という規模の中で、どう実行していくかきちんと国民に説明する必要がある」と述べました。
さらに、国会議員が自らの利益を優先し、政治の役割が果たされない現状を憂い、政策、理念を基軸にした政界再編の必要性を強く訴えました。
また、来年はロシア、フランス、米国など主要国で大統領選があることを挙げ、「各国がそれぞれの国益を重視し、外交、経済分野で攻勢を強めてくると考えられ、日本の政治指導者の資質が問われる」と説明しました。

(2011.07.08記載)