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2011年07月15日 大聖堂はじめ各教会で「盂蘭盆会」式典 東日本大震災犠牲者の戒名を奉読


光祥次代会長はじめ「教師」資格者により戒名が読み上げられた。大聖堂のご本尊の前で、震災で犠牲となった会員たちに哀悼の誠が捧げられた

先祖のみ霊(たま)に真心からの供養を捧(ささ)げ、菩薩行実践の誓いを新たにする「盂蘭盆会(うらぼんえ)」式典が7月15日、大聖堂はじめ国内外の教会で厳修されました。大聖堂の式典には約3300人の会員が参集しました。席上、東日本大震災で犠牲となった会員らの戒名が奉読され、追悼の誠が捧げられました。

青年女子部員代表16人による奉献の儀のあと、庭野光祥次代会長を導師に読経供養が行われました。併せて、光祥次代会長はじめ全国の「教師」資格者代表253人が戒名を奉読。新盆を迎えた物故会員として、震災で犠牲となった会員たちの戒名も読み上げられました。導師による回向文奏上に続き、会員代表が体験を発表しました。
引き続き、庭野日鑛会長が聖壇上で焼香し、法話を述べました。この中で、道元禅師の著した『普勧坐禅儀(ふかんざぜんぎ)』から「回光返照(えこうへんしょう)の退歩」を学ぶという一節を紹介。自分の外の知識を得るために血眼になるばかりでなく、一歩退いて、自分の心の中を照らし、凝視していくことが大切である、とその意味を説きました。
さらに、泥中に美しい花を咲かせる蓮をたとえに挙げながら、震災の影響に言及。「私たちは悲しく、つらい、大変なことが起こったときには、今は仏さまのお慈悲が注がれている、自分は美しい花を咲かせることができるんだと思うことで、それを乗り越えていくことができるのです」と語り、大変なことが押し寄せる中でも、真剣に法を学び、求める姿勢を持つことで、教えによって救われていくと精進の心構えを示しました。

(2011.07.22記載)