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2011年09月30日 「佼成」の法話などを録音し目の不自由な人たちに提供

目の不自由な人や視力の衰えた高齢者に教えをより身近に触れてもらおうと、教務局社会貢献グループでは毎月、会員有志の協力を得て機関誌「佼成」の法話や体験記事をカセットテープに録音し、希望者に「録音図書」として提供しています。利用者は現在700人を超えます。同グループには、全国の利用者から「何度も繰り返し聴けてありがたい」「日々、心を振り返ることができる」といった喜びの声が寄せられています。


スタジオで「佼成」の法話や体験記事を朗読する会員。聞き手に思いを寄せ、丁寧に読み上げる

「佼成」の記事をカセットテープに録音し、目の不自由な会員に提供する「録音図書」の取り組みは13年前にスタート。毎月、同誌に掲載された「開祖法語録」「会長法話」の朗読をカセットテープに録音し、要望のあった教会に届けられてきました。今年から、法話に加えて会員の体験を紹介する「おかげさま」も収録。教えによって救われた会員の喜びを録音図書を通してかみしめ、さらなる精進の糧にしてほしいとの願いから追加されました。
現在、ボランティアとして朗読にあたるのは、東京教区の会員有志6人。月1回、普門館のスタジオで収録が行われています。
会員たちは録音当日までに何度も音読を重ね、収録に臨むといいます。特に気をつけているのが抑揚と発音です。〈聴いてくださる方々に教えがきちんと伝わるように〉と心がけ、聴きやすい声色やリズムに細心の注意を払います。
13年間ボランティアを務める女性会員は、「朗読の練習を通し、私自身が教えに沿った生き方ができているかと日々の姿勢を見つめる機会を頂いています。開祖さまや会長先生のお心をしっかりと受けとめ、聴いてくださる会員さんと共に、学びを深めていけたらうれしい」と語ります。
録音図書は目の不自由な人に加え、視力が衰えた高齢者の利用も増加、現在は700人以上を数えます。40年前、病によって視力を失った男性会員は、6年前から利用しています。月に2、3回は繰り返し聴き、心を癒やしているといいます。「耳にやさしい声でとても聴きやすい。私にとっては本代わりですから非常にありがたい」と喜びます。妻は、「テープを通して教えに触れているおかげで、主人はとっても柔和になりました」と笑顔で語ります。夫婦で法話をかみしめ合うこともあり、支え合う互いの存在に感謝を深めることができたと話します。
教務局社会貢献グループの田中佐季スタッフは、「より多くの方に教えに触れて頂き、『録音図書』が心を通わせる機縁になればありがたいです。教会の中でも読み聞かせの活動が生まれていくことを願っています」と語ります。同グループでは、会員のニーズを受け、来年からCDによる提供も始める意向です。

【問い合わせ】
教務局社会貢献グループ「録音図書」担当者 電話03(5341)1034

(2011.09.30記載)