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2011年10月02日 こころ ひとつに「お会式・一乗まつり」 祈りを込めて6000人が行進


約6000人が参加した「一乗行進」。心を一つに、それぞれが行進の中で被災地に祈りを捧げた。写真は、本部班隊長の泉田和市郎青年本部長に続いて登場した釜石教会

平成23年次「お会式・一乗まつり」が10月2日、立正佼成会本部周辺で開催されました。「お会式・一乗まつり」は日蓮聖人の遺徳を偲(しの)ぶとともに、法華経の一乗精神に基づき、「人を救い、世を立て直す」との一念で生涯を貫いた庭野日敬開祖を追慕・讃歎(さんたん)し、報恩感謝の心で菩薩行実践の誓願を新たにすることを目的とします。これに加え、今年は東日本大震災の被災者に一日も早く安穏の日々が訪れることとともに、被災地の早期復興への祈りを込めて実施されました。本会発祥の地・修養道場から法輪閣までを練り歩く「一乗行進」には、国内外の教会、ブロック、本部班など全41隊、約6千人が参加。沿道からは約2万人が声援を送りました。行進の様子はインターネットを通じ、ライブ配信されました。


参加者たちは、一歩一歩、力強く前進した

「お会式・一乗まつり」は、日蓮聖人の遺徳を偲(しの)ぶとともに、法華経に込められた一乗精神に基づき、「人を救い、世を立て直す」との一念で生涯を貫いた庭野日敬開祖を追慕・讃歎(さんたん)し、報恩感謝の心で菩薩行実践と信仰継承の誓願を新たにするもの。さらに、昨年発生した東日本大震災の犠牲者に鎮魂の礼を尽くすとともに、被災地の早期復興を祈念し、「生かされて生きる」ことへの感謝を新たに、「大和(だいわ)」「調和」の世界観を深く認識することを目的に実施されました。
午前9時、大聖堂で行われた開会式では庭野光祥次代会長があいさつ。「一瞬の出会いの中にある豊かさ、仏さまの働きに気づくこと」の大切さを述べ、「お会式・一乗まつり」を通じ、より豊かな自分になることが庭野開祖や日蓮聖人への報恩感謝につながると話しました。

地域色豊かに7000人が行進

「一乗行進」は、前日から降り続いた雨がやんだ午後0時30分にスタートしました。本部はじめ東京西、同中央、同東支教区22教会の御旗(みはた)を先頭に、万灯やマトイ、鳴り物などで構成された全43隊が中野本郷通りを力強く練り歩きました。
今年は地域の特色を生かした行進が多く見られました。南九州支教区は沖縄の伝統芸能「エイサー」を、奥羽支教区は青森の「ねぶた祭り」を披露。練馬教会は同区の名誉区民である漫画家・松本零士氏にちなみ、「銀河鉄道999」を模した山車で沿道の人々に平和をPRしました。
このほか多くの教会が幟旗(のぼりばた)や山車などに趣向を凝らし、被災地の早期復興や世界平和の祈り、さらなる布教伝道の決意を示しました。また、今年から庭野日鑛会長や光祥次代会長、来賓者らが声援を送る普門館前の中央観覧席前で「お披露目」が行われ、各隊はおはやしやリズムを変えるなど渾身(こんしん)の演技を披露しました。
大聖堂での閉会式では、行進参加者代表がミニ説法を行ったあと、庭野会長が「お言葉」を述べました。庭野会長は参加者にねぎらいの言葉を送ったあと、太陽と地球の関係に言及。地球の公転速度と引力のバランスにより、地球上が生命の存在に適した環境に保たれていると説明しました。その上で宇宙船地球号という考え方に触れ、「私たちは絶対に殺し合いをしてはいけない。一人ひとりの心田を耕し、人の苦しみや悩みを考えられる人になって、みんなが協力していくことがとても大事なこと」と語りました。
またこの日、大聖堂前広場では「一乗物産展」を開催。大聖堂東駐車場では子供向けイベント「キッズランド」が催され、特設ステージでは沖縄教会や地元の市民グループによるエイサー、ダンスなどが披露されました。


大聖堂で行われた閉会式では、一人ひとりが被災地に思いを馳(は)せ、教会代表者による団扇(うちわ)太鼓に合わせてお題目を唱和した


全国各地の特産品が並んだ「一乗物産展」。庭野会長の来場を会員たちは満面の笑みで迎えた


震災からの早期復興への祈りや願いを寄せ書きした横断幕に続き、青年部員らが力強くマトイを振った茨城ブロック7教会


地元では病気平癒に利益があると親しまれている「黄ぶな」の張り子を披露した宇都宮教会


民族衣装を身にまとったIBC(国際仏教教会)のメンバー約150人は、母国の国旗を振りながら行進

(2011.10.07記載)