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2011年10月07日 仙台教会が「復興団参」 感謝と決意を胸に


震災後初めて行われた仙台教会の本部参拝。会員たちは犠牲者に慰霊の誠を捧げ、復興を祈念した

東日本大震災で多くの会員が被災した仙台教会は、10月7、8の両日、『心ひとつに光の道へ』をテーマに「復興団参」を実施、会員約1700人が本部に参集しました。同団参は、全国から寄せられた支援に感謝し、復興への決意を新たにするものです。

同教会では震災以降、大切な家族や自宅などを失った会員たちの悲しみに寄り添おうと、サンガの温かい触れ合いが続けられてきました。団参に向け、仮設住宅などで暮らす会員のもとを訪れ、「生かされている感謝をご本尊さまに報告しよう」と声かけが行われました。
会員らは7日、大聖堂や一乗宝塔などを参拝。8日、大聖堂で行われた式典では、奉献の儀、渡邊佳政教会長導師による読経供養に続き、会員代表8人が、震災での悲しみを抱えながらも、サンガと支え合い、前を向いて歩み続けている体験などを発表しました。
講話に立った庭野欽司郎顧問は、会員の体験に触れたあと、「縁起観」に基づいた生き方を解説。率先して菩薩行に励むことが真理に合った生き方であると説明し、「大変な災害でありましたが、いのちを頂いている私たちが善根功徳を積ませて頂き、犠牲になられた方々が安心して成仏できるような行いをしていきましょう」と語りました。
最後に渡邊教会長が、「私たち一人ひとりが復興の担い手であるという使命を自覚し、苦しみ悩み、孤独感を抱える人たちに笑顔が戻るよう、心ひとつに布教伝道させて頂きましょう」と述べました。
参加者は、「津波で主人と自宅を失い、絶望したこともありました。団参を通して三宝帰依の大切さを確認でき、悲しみや苦しみを抱く人に率先して寄り添っていける人間になることを誓いました」と話しました。

(2011.10.14記載)