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2011年10月11日 WCRP日本委員会 開発・環境委員会「現地学習会」

WCRP(世界宗教者平和会議)日本委員会開発・環境委員会(委員長=田中庸仁真生会会長)による「現地学習会」が10月11、12の両日、宮城・気仙沼市などで行われました。深田伊佐夫本会学林青梅グループ次長を含め加盟教団から7人が参加しました。

一行は11日、金光教気仙沼教会を訪問し、東日本大震災の「追悼と復興の祈り」式典を厳修。奥原志郎金光教気仙沼教会長のあいさつに続き、参加者を代表して田中委員長が献花しました。教団別礼拝が行われたあと、震災発生時刻に合わせ、参加者全員で祈りを捧(ささ)げました。このあと一行は、津波被害を受けた気仙沼市の南町海岸沿いを視察しました。
翌12日は、気仙沼湾に注ぐ大川の源流に位置する岩手・一関市室根町の「ひこばえの森 交流センター」で同町第12区自治会長の三浦幹夫氏による講演が行われました。三浦氏は、同町にある矢越山で、23年前から「牡蠣(かき)の森を慕う会」代表を務める畠山重篤氏が中心となり、『森は海の恋人』運動を行ってきた経緯を説明。同湾の漁師と室根町の住民が協力して植林活動に取り組むことにより、森と川と海からなる大川流域一帯の自然環境が再生されてきたと語りました。
一方、震災で、漁師たちが大きな被害を受ける中、被災者を元気づけたいと、今年も6月に23回目の「植林祭」を開催したことを紹介。これまでの活動を通し、「地区住民一人ひとりの自然環境保全に対する意識が高くなり、人と人の絆(きずな)も強まった」と述べました。
参加者はこのあと、植林が行われている矢越山を見学しました。

(2011.10.21記載)