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2011年11月07日 WCRP日本委婦人部会「宗教別学習会」 山田中尊寺貫首が講演

WCRP(世界宗教者平和会議)日本委員会婦人部会(部会長・森脇友紀子カトリック東京大司教区アレルヤ会会長)の「宗教別学習会」が11月7、8日の両日に行われ、加盟5教団から10人が岩手、宮城両県を訪れた。立正佼成会から大友祥江光澍学生グループ次長、平野京子江戸川教会長が参加しました。

一行は7日、岩手・平泉町にある天台宗別格本山毛越寺、天台宗東北大本山関山中尊寺を訪問しました。中尊寺では本堂、金色堂を参拝し、讃衡蔵(さんこうぞう)や能舞台などを見学。かんざん亭の学習ホールで山田俊和貫首の講話に耳を傾けました。
山田貫首は、震災直後、僧侶らが物資支援にあたったことを紹介。また、平等や平和にかかわる問題の解決、心のケアには宗教的要素が不可欠であると指摘し、宗教者の役割の自覚が必要と述べました。その上で、被災地支援について、「お釈迦さまの心は、大慈大悲だと教えて頂いています。人々と共に喜び、悲しむ。気取ったり、構えたりせず、被災された方々に接することが大切」と述べました。
翌8日は、津波被害を受けた宮城・東松島市の野蒜(のびる)地区を視察。教団別礼拝を行い、犠牲者の冥福を祈りました。午後には、同市内の特定非営利活動法人「創る村」に付設されている敬老施設「老莱子(ろうらいし)の家」を訪問しました。
同施設では、「創る村」の飴屋(あめや)善敏理事長(村長)が講演。音楽活動を中心としたフリースクール「創る村」の教育理念を示し、「老莱子の家」の開所に向け、生徒らと共に取り組んできた経緯を説明しました。一方、今年4月の開所を目前に、震災で津波の被害を受けたことに触れ、生徒らが地域住民の救助にあたったことを紹介しました。

(2011.11.18記載)