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2011年11月26日 中央学術研究所「第4回善知識研究会」

『東日本大震災からのメッセージ』をテーマに中央学術研究所による「第4回善知識研究会」が11月26、27の両日、法輪閣で開催されました。今回は「第20回講師研究会」も兼ねて実施され、同研究所講師、客員研究員、法曹や医療、教育など各界で活躍する会員、さらに教団から庭野光祥次代会長、渡邊恭位理事長はじめ教団役職者ら合わせて約100人が参加しました。

26日、篠崎友伸所長のあいさつに続き、村山禎英奥羽ブロック長と竹野浩市平・磐城教会長が震災による被害状況と支援活動を報告。村山ブロック長は、震災の直後に被災地では停電により通信や情報が途絶えた一方、東京など遠隔地で被害状況が伝えられていた点に触れた上で、被災状況が把握できない中で支援したいとの要望が多く寄せられ、混乱をきたす傾向にあった当時の状況を解説。緊急時には情報の流れを整理し、一本化することが大切と強調しました。
竹野教会長は地震と津波に加え、原子力発電所事故による被害を説明。放射能や将来の生活に不安を抱える中、サンガで支え合うことで、会員たちは孤立せず安心感を得ることができたと報告しました。一方、有事では教会幹部の家庭も被災しており、職員派遣の必要性などを課題として挙げたました。
このあと、岩手県内で被災者の支援にあたる精神科医の森川すいめい氏が、苦悩を抱える被災者に対する寄り添い方を説明。午後にはGNH(国民総幸福量)に詳しい草郷孝好関西大学教授、熊本・水俣市の吉井正澄元市長、女性のための世界銀行日本支部(WWBジャパン)奥谷京子代表による鼎談(ていだん)が行われ、被災地の復興や地域の再生などについて検討されました。
27日には、『納棺夫日記』の著者である青木新門氏の講演に続き、根本昌廣外務部長が震災に対する本会の取り組みとして「こころ ひとつに」プロジェクトを報告。分科会、全体会議を通して、心のケアや人と社会との絆(きずな)などについて意見が交わされました。

(2011.12.02記載)