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2012年02月17日 「アーユスの森新書」シリーズ第5号発刊 『平和への課題と宗教者の役割』

中央学術研究所の「アーユスの森新書」としてこのほど、『平和への課題と宗教者の役割』(飯坂良明、山岡喜久男、眞田芳憲、勝山恭男共著=写真)が発刊されました。同新書シリーズの第5号となります。

本書は、1992年に同研究所から発刊された『平和の課題と宗教』を改題、復刊したものです。軍縮に向けた世界の動き、先進国と開発途上国の経済格差をめぐる「南北問題」、地球規模の環境破壊など「平和の諸課題」を、4人の研究者、宗教者がそれぞれの専門分野から多角的に考察しました。また、WCRP(世界宗教者平和会議)の活動や世界大会の歩み、NGO(非政府機関)の役割、平和教育や「一食(いちじき)を捧げる運動」といった平和運動を検証。「平和とは何か」「平和実現のための宗教者の役割と可能性」について論じ、実践的な取り組みの糸口を導き出します。
旧版の発刊から20年。紛争や貧困、環境破壊によって多くの尊いいのちが失われている状況は今なお続いています。「ともに生きる」という人類共通の課題と責任を再認識し、平和構築に向けて行動するすべての人の道しるべが示されています。

(2012.02.17記載)