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2012年03月01日 EMS管理職研修会 エネルギー問題を学習

教庁管理職を対象とした「EMS管理職研修会」が3月1日、大聖ホールで行われ、渡邊恭位理事長はじめ50人が参加しました。
立正佼成会本部では平成20年末から環境マネジメントシステム(EMS)を構築し、地球環境に配慮した業務の遂行に取り組んできました。当日は、『日本のエネルギー・環境政策と市民の役割』をテーマに元官房副長官の福山哲郎参議院議員が講演しました。

福山氏は東日本大震災の被災状況を報告するとともに、原発事故がもたらす地域社会や国民生活への影響、エネルギーの多消費構造の実態、電力不足による経済への影響など震災で明らかとなったエネルギー問題を示しました。その上で、電力の安定供給のために当面は原発の安全性を高めることに努めながら、再生可能エネルギーの拡充、地域分散型の電力供給のシステムの構築などについて議論されている現状を説明。温暖化防止などの地球環境保護と電力の安定供給を考慮すると、「再生可能エネルギーの普及は必要不可欠」と話しました。
また、原発から出る核廃棄物の危険は1万年以上も続くと指摘。現代の社会を支えるために将来に大きな負担を残すことについて、倫理的な面からも国民全体で考える時期との見解を示しました。

(2012.03.09記載)