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2012年03月08日 BNN連続セミナー「震災に立ち向かう仏教者たち」第3回を開催

立正佼成会、庭野平和財団も加盟するBNN(仏教NGOネットワーク)の連続セミナー「震災に立ち向かう仏教者たち」の第3回が3月8日、東京・新宿区の日蓮宗福聚山常圓寺で開催されました。加盟団体から23人が参加。本会から赤川惠一外務グループ次長、庭野平和財団から野口陽一専務理事、高谷忠嗣事務局長が出席しました。

当日は『震災から見えてきた心の現実』と題し、世界の医療団「日本プロジェクト」と特定非営利活動法人「TENOHASI」の代表を務める精神科医の森川すいめい氏が講演しました。 同氏は冒頭、被災地で住民の心のケアにあたった体験から、生きる意味を模索する被災者の多くが安易にPTSD(心的外傷後ストレス障害)やうつ病と診断され、薬を処方される現状を指摘。被災者のケアには投薬以前に、被災者の心の奥にある不安や恐怖心などをしっかり聞く傾聴が必要で、相手に寄り添い、ありのままを認める触れ合いが大事と訴えました。 一方、日本人は悩みや苦しみを抱えていても、医師などに相談できない人が多いと語り、その結果として問題が深刻化し、中には孤立感から自ら命を絶つ人も出てくると懸念を示しました。その上で、睡眠不足に悩む人を対象にした「眠れる(快眠の)コツ講座」の取り組みを紹介。何げない触れ合いの中から相手が相談を切り出せる環境をつくっていくことが必要と語りました。

(2012.03.16記載)