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2012年10月23日 新宗連「第23回教団人セミナー」 小林教授が講演

新宗連(新日本宗教団体連合会)の「第23回教団人セミナー」が10月23、24の両日、東京・渋谷区の新宗連会館で開催されました。加盟教団の代表、役員ら約30人が参加。立正佼成会から庭野光祥次代会長、渡邊恭位理事長が出席しました。 

当日は、『公共世界の創出と宗教』と題し、千葉大学大学院人文社会科学研究科の小林正弥教授が講演。米国の政治哲学者でハーバード大学のマイケル・サンデル教授が行う対話型講義「白熱教室」の取り組みに触れ、現在の日本の社会的、政治的問題の解決には専門家だけでなく、一般市民を含めたさまざまな人々の垣根を超えた対話が重要と指摘しました。
その上で、宗教の公共性に言及。宗教はより良い生き方を創造するものであり、政治世界にも宗教的精神が必要と強調しました。一方、国家権力と特定の宗教や教団が結びつくことを禁じた政教分離の本来の意味を説明。各教団が違いを認め、宗教性や霊性を政治の世界にも広く伝えていくために協力することで「政治と宗教の精神性が関わることができる」と語り、新宗連の活動に期待を寄せました。
このあと、『原発と正義』をテーマに全体討議が行われ、翌24日には『平和問題』と題して「白熱教室」を模した対話型の討議が実施されました。

(2012.11.02記載)