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2012年11月15日 「アーユスの森新書」シリーズ第8巻 『人口学から見た少子高齢社会』発刊

中央学術研究所の「アーユスの森新書」としてこのほど、『人口学から見た少子高齢社会』(嵯峨座晴夫著・写真)が発刊されました。本書は人口学、社会統計学を専門とする著者が日本の少子高齢化の社会状況を分かりやすく解説したもので、同新書シリーズの第8号となります。

65歳以上の割合が人口の21%を超えた社会を「超高齢社会」と呼びますが、日本は2010年に23%を超え、現在、その割合は世界最高の水準となっています。一方、1970年代以降、教育の普及や産業化の進展、女性の社会的地位の向上などにより、出生率は低下し続け、少子化による人口の減少が進んでいます。
著者はこうした人口動態の変化の原因を探り、今後の日本社会や経済に与える影響、高齢者の生き方や生きがいにおける課題を、最新の人口統計を基に分析しました。その上で、今後さらに加速するであろう少子高齢化に備え、高齢者が生きがいをもって生活できる社会環境をあらゆる世代が共同で構築していく必要性を指摘。さらに、すべての人の生き方が尊重される社会を目指すことは、それぞれの人生を豊かにすると主張しています。(佼成出版社 945円)

(2012.11.16記載)