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2012年11月20日 一食平和基金 UNHCRのシリア難民への救援事業に500万円

立正佼成会一食平和基金はこのほど、UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)がレバノンやヨルダンなどで実施しているシリア難民への救援事業に対し、500万円の支援を行いました。11月20日には、国連UNHCR協会の檜森隆伸事務局長が本会を訪れ、事務庁舎特別応接室で渡邊恭位理事長と面会。席上、同駐日事務所から本会一食平和基金に感謝状が授与されました。会員を代表し、同基金運営委員会委員の小野賀章さん=市原教会支部長=が同席しました。 

シリアでは昨年3月以降、民主化を求めるデモや集会が各地で起こり、その後、政府と反体制派の衝突が激化して内戦状態に陥りました。現在、約35万人が戦禍を逃れて周辺諸国で避難生活を送るなど、情勢は混迷を極めています。
こうした状況を受け、同基金はUNHCRが進めるシリア難民への救援事業に資金助成を決定。浄財は、難民に対する食料や防寒具の配給、避難所の設営、医療サービスの提供などに役立てられます。
懇談の中で檜森事務局長は、同基金によるこれまでの支援に謝意を表すとともに、冬の寒さが厳しい現地の状況に触れ、多くの避難所などで防寒対策が不十分であることを説明。今後、難民に毛布や冬物の衣類を配布する予定と話し、「『一食を捧げる運動』を通した皆さまからのご支援は、難民の命の尊厳を守るだけでなく、生きる希望にもつながっています」と語りました。
これを受け渡邊理事長は、今年8月に開催された比叡山宗教サミット25周年記念の集いで、シリアの宗教者が緊迫する同国の現状を訴えたことを報告。「平和を目指していくのが宗教者の役割」と述べ、慈悲と寛容の精神を積極的に世界に発信していきたいと話しました。
このあと、檜森事務局長から渡邊理事長に感謝状が手渡されました。

(2012.11.30記載)