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2012年11月30日 新宗連 第1回公開講座 『憲法施行から65年』

新宗連(新日本宗教団体連合会)による「第1回現代社会と信教の自由・公開講座」が11月30日、東京・渋谷区の國學院大學学術メディアセンター常磐松ホールで開催されました。テーマは『憲法施行から65年――激動の現代社会と信教の自由』。約100人が参集し、立正佼成会から渡邊理事長、中央学術研究所の川本貢市所長、藤田浩一郎学術研究室長、赤川惠一外務グループ次長が出席しました。

同講座は、日本国憲法が保障する「信教の自由」について改めて学び、現代社会の中で「信教の自由」「政教分離の原則」が直面している諸課題を考えることが目的。当日は、『憲法と信教の自由――憲法施行65年後の課題と展望』と題して、大石眞京都大学大学院教授が基調発題に立ちました。
大石氏は冒頭、日本国憲法に「信教の自由」が定められた経緯を紹介。信教の自由は宗教の儀式、行事、さらに宗教団体結成や活動の自由をも保障するものと述べました。その上で、憲法の施行から65年の歴史を振り返り、「宗教法人法の制定と改正」「宗教団体の自治と内部紛争」などの観点から、信教の自由をめぐる課題を報告しました。
また、東日本大震災後の社会に触れ、地域や社会で「公共性を持った宗教者」による活動が求められる時代になっていると語りました。
大石氏、石井研士國學院大學教授、平野武龍谷大学名誉教授、フォトジャーナリストの藤田庄市氏をパネリストにパネルディスカッションが行われ、島薗進東京大学大学院教授がコメンテーター、本山一博新宗連理事(玉光神社権宮司)がコーディネーターを務めました。同講座は全5回行われる予定です。

(2012.12.07記載)