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2012年12月08日 釈尊の悟り深くかみしめ「成道会」


参加者は庭野会長の法話を通して、自らに具わる慈悲心に気づく大切さをかみしめ、さらなる菩薩行の実践を誓った

釈尊が悟りを開いた意義をかみしめ、報恩感謝の心でさらなる菩薩行の実践を誓願する「成道会」式典が12月8日、大聖堂はじめ全国各教会で行われました。大聖堂での式典には、全国から会員約3200人が参集。法話に立った庭野日鑛会長は、人格を磨き、人に喜ばれる人間になる必要性を説くとともに、誰しもが有する慈悲の心に気づく大切さを強調しました。

式典は、釈尊の成道を解説するナレーション、芳澍女学院情報国際専門学校生、学林光澍生、同海外修養生29人による奉献の儀と続き、読経供養。導師を務めた庭野光祥次代会長が庭野会長の「啓白文」を奏上しました。
説法に立った上田真佐江須崎教会長は、信仰熱心だった母親の病死によって、教えを支えに人生を歩んでいこうと改めて決意した体験を語り、夫や姑との関係に悩む中、相手の長所に目を向けることを通し、家庭が調和したと振り返りました。
さらに、前任の豊中教会で、借金に悩む会員がサンガの支えで心を前向きに切り替え、菩薩行に励むようになった様子を紹介し、その姿から「いのちの働き、人間の本来の生き方を改めて学んだ」と報告。大和(だいわ)、調和の世界実現に向けて、一層の精進を誓いました。
法話に立った庭野会長は、釈尊が成道した際に発した「我と大地有情と同時成道せり」という言葉を紹介。「我」には釈尊のみならず、すべての人間が含まれていると解説し、「大自然や人間などすべてのものはすでに成道し、仏になっている」と語りました。
その上で、この世に生を受けた目的は「人格を磨いて、人から喜ばれる人間になること」と明示。各々が、すでに自らに具(そな)わっている慈悲心に気づくとともに、恵まれた日常生活に感謝する大切さを強調し、「人に安らぎを与えたい、苦しみを取り去ってあげたいと心から願って努力をしていくことが大事です」と述べました。

(2012.12.14記載)