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2013年01月29日 『法華三部経』ベンガル語訳者 チャウドリ博士夫妻が来会

庭野会長は1月29日、インド・デリー大学の准教授などを務め、日本語研究者として知られるサロジ・クマル・チャウドリ博士とバニ夫人の訪問を受け、法輪閣で懇談しました。佳重夫人、国際伝道グループの萩原透公次長、吉田晃一郎主査が同席しました。

同博士は、1951年にカルカッタ大学を卒業後、56年にインド政府の奨学生として初来日。その後、同国国防省の外国語学校日本語講師を務め、デリー大学、東京外国語大学、愛知学泉大学で教壇に立つなど、日本語、東アジアの言語文化の研究で知られています。一昨年6月に立正佼成会の招へいで来日し、昨年12月まで『法華三部経』の同語への翻訳に携わりました。
懇談では、ベンガル語の使用圏であるバングラデシュ、インド・西ベンガル州の会員が待望していた『法華三部経』の同語版が現在、校閲段階にあり、本年内の出版が目指されていることが紹介されました。
同博士は、翻訳作業を振り返りながら、「私にチャンスを与えてくださったことが有り難い」と述懐。「ベンガル語版の出版は、佼成会の会員だけでなく、仏教学者や研究者にも注目される」と語りました。また、サンスクリット語と他の言語との関係、インドと日本の仏教解釈の共通点、相違点など、これまでの研究の成果などにも言及しました。庭野会長は、同博士に謝意を表しながら、説明に熱心に耳を傾けていました。
さらに、同博士の今後の予定として、今夏から庭野日敬開祖の著書『法華経の新しい解釈』のベンガル語への翻訳に取りかかることも紹介されました。

(2013.02.08記載)