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2013年02月15日 釈尊の遺徳偲び「涅槃会」 庭野会長 「水」の如く 日々、柔軟に


大聖堂で行われた「涅槃会」式典で法話に立った庭野会長。全国から約3200人が参集した

釈尊の生涯を振り返り、入滅時に説いた「自灯明・法灯明」の意義をかみしめるとともに、布教伝道の誓いを新たにする「涅槃会(ねはんえ)」式典が2月15日、大聖堂はじめ全国各教会で行われました。大聖堂には約3200人の会員が参集。法話に立った庭野日鑛会長は、「水」の特性について、環境や条件によって自在に形を変えることと説明し、人間がその柔軟さに学ぶ大切さを語りました。

大聖堂の式典では、釈尊入滅の様子がナレーションで紹介され、神奈川支教区の青年女子部員16人による奉献の儀、読経供養が行われました。導師を務めた渡邊恭位理事長が庭野会長の啓白文を奏上しました。
体験説法に立った金沢弘至韮崎教会長は信仰への疑念を抱いていた青年期に、サンガとの出会いを機に「三法印」の教えを学び、いつも心配し、幸せを願ってくれた両親に感謝の言葉を伝えられた体験を述懐。さらに現在、青年婦人部の育成を願い、教会で法華経の研修会を実施する中、自らも改めて学びを深め、会員一人ひとりの尊さや素晴らしさが見えたと功徳をかみしめました。
このあと、聖壇上に釈尊の入滅を描いた「涅槃図」が掲げられ、庭野会長が法話に立ちました。この中で庭野会長は、「涅槃」の意味を煩悩の炎が消された状態であり、釈尊の最高の悟りの境地を表すと説明しました。その上で、環境などあらゆる条件に合わせて自在に変化する「水」の特性を語り、固定観念にとらわれ、日常において苦脳を抱えがちな人間は水から学ぶことが多いと強調。「水が流れるように、素直になって、柔軟になって精進させて頂きたい」と述べました。

(2013.02.22記載)