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2013年03月19日 教皇フランシスコに謁見 庭野会長 バチカンでの就任ミサに参列


バチカン内のクレメンスホールで教皇フランシスコに謁見する庭野会長。その様子は、テレビでイタリア国内に生中継された(バチカン日刊紙「オッセルバトーレ・ロマーノ」提供)

第266代ローマ教皇フランシスコの就任ミサが、3月19日午前(現地時間)、バチカンのサンピエトロ広場で執り行われ、立正佼成会から庭野日鑛会長が参列しました。佳重夫人が同行しました。ミサには、約130の国・地域、国際機関の代表をはじめ、世界の諸宗教代表が出席。広場を埋め尽くした約20万人の信徒と共に新教皇の就任を祝いました。また翌20日、庭野会長は、バチカン内のホールで、教皇フランシスコに謁見(えっけん)し、直接祝意を伝えました。


ユダヤ教、イスラーム、シーク教など諸宗教代表と共に、約2時間に及ぶ就任ミサを見守った

ローマ教皇ベネディクト16世が退位を発表した後、3月12日から教皇の選出会議(コンクラーベ)が開かれ、アルゼンチン人でブエノスアイレス大司教のホルヘ・マリオ・ベルゴリオ枢機卿(76)が第266代の教皇に選ばれました。新教皇は、清貧と平和の聖人として知られるイタリア・アッシジの聖フランシスコにちなみ「フランシスコ」と名乗ることも決まりました。
就任ミサは、晴天の中、サンピエトロ広場で行われ、各国要人をはじめ、キリスト教界からは、33の使節団、諸宗教からは、ユダヤ教、イスラーム、仏教、シーク教、ジャイナ教の代表が出席。庭野会長は、2005年4月、ベネディクト16世の就任ミサに次いでの参列となりました。
庭野会長は、広場前方に用意された諸宗教代表の席に着座。最前列で約2時間に及ぶ就任ミサを見守りました。その姿は、CNNテレビなどでも映し出さました。
就任ミサで説教を行った教皇フランシスコは、すべての神の被造物、環境の尊重を訴え、「人々に対する配慮は、特に子供、老人、より弱く、しばしば我々の心の片隅に追いやられている人々に対するものでなければならない」と強調しました。また「被造物と兄弟への配慮を怠ると、破壊が広がり、心が荒れ果てる」と指摘し、経済、政治、社会の指導者はじめ善意の人々に対し、「人間関係と環境の守護者となり、世界に破壊と死の兆候が伴うことのないように」とアピールしました。
翌20日午後には、就任ミサに参列した世界の諸宗教代表が、バチカン内のクレメンスホールで教皇フランシスコに謁見。席上、教皇フランシスコは、キリスト教一致と諸宗教対話を促進していく意向を明確に表明しました。
このあと諸宗教代表一人ひとりが謁見しました。庭野会長の際には、バチカン諸宗教対話評議会のミゲル・アンジェル・アユソ・ジュイゾット次官が、カトリックと本会の長年にわたる交流を説明。庭野会長が祝意を伝えると、教皇フランシスコは、「お会いできてうれしく思います」と応え、握手を交わしました。


前日までの風雨もやみ、晴天の中で、就任ミサが執り行われた。20万人もの信徒が、新教皇就任を祝った

(2013.04.05記載)