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2013年04月24日 光祥次代会長 米国2大学で講演


光祥次代会長は大学関係者や会員を前に講演し、仏性礼拝の大切さを中心に庭野開祖が示した教えに対する領解などを語った(4月26日、南カリフォルニア大学)

庭野光祥次代会長の著書『開祖さまに倣(なら)いて』の英訳版『The Buddha in Everyone’s Heart(心のなかの仏さま)』の発刊を記念する講演会が、4月24日に米国シカゴ市内のシカゴ大学ミードビル・ロンバード神学校で、26日にはロサンゼルス市内の南カリフォルニア大学で行われました。両会場とも大学関係者や市民、現地の会員ら約100人の参加者を前に、光祥次代会長が英語でスピーチ。あらゆる人の幸せを願い、世界平和実現への道を歩み続けた庭野日敬開祖の人柄や、「仏性礼拝(らいはい)の実践」など庭野開祖が身をもって示した教えに対する領解(りょうげ)などを語りました。水谷庄宏国際伝道本部長、立正佼成会国際アドバイザーのミリアム・レヴェリング博士(米・テネシー大学名誉教授)が随行しました。


講演後、参加者からの質問に答える光祥次代会長。自身の体験などを交えながら丁寧に応じた(4月24日、シカゴ大学ミードビル・ロンバード神学校)

『開祖さまに倣いて』は、光祥次代会長の初の著書として平成20年に発刊されました。庭野開祖の教えを「本仏の願い」「仏性開顕」という視点からとらえ、庭野開祖の法話やエピソードなどを紹介し、それらから自身が得た領解がまとめられています。
英訳版『The Buddha in Everyone’s Heart』は、北米を中心とした海外会員からの要望などを受けて昨年11月に発刊。仏教に関心を持つ英語圏の人々により深く理解してもらおうと、前書きの中でレヴェリング博士が仏教の概要や本会の教えなどを紹介しているほか、庭野開祖と光祥次代会長の写真も新たに加えられています。
両日の記念講演会で光祥次代会長は、「人さまの幸せや世界の平和のために貢献したい」という幼いころからの願いは、庭野開祖の姿や生き方から大きな影響を受けたと述懐。一人でも多くの人を幸せにしたいという情熱を持ち、困難も喜びで受けとめていた庭野開祖の人柄に触れ、「そんな祖父といると前向きな心、人を喜ばせたいという自分の中の一番気持ちのよい心が湧いてきました」と語りました。
また、庭野開祖から学んだ教えに言及する中で、すべての存在が光り輝く存在であると見る眼を持つことが仏になること、との学びを明示。「仏の智慧(ちえ)とは、今、目の前にいる人の尊さに気づけることだと開祖は教えてくれていたのです。『すべての存在が尊く見える』というのは、『仏性を礼拝する』と言い換えることができるかもしれません」と述べました。
その上で、常不軽菩薩の精神に触れながら、すべての人は必ず成仏できると心底から信じる大切さを強調。菩薩行の根本は仏性の礼拝にあるとの認識を示し、「この『仏性礼拝の実践』が、開祖の仏教観・法華経観・人間観に流れる最重要なテーマであるといえます」と話しました。
講演後、両会場共に質疑応答が行われました。ミードビル・ロンバード神学校では、エリオット・ドーソンさん=未会員=が罪を犯す人の仏性をどう拝めばよいかを質問。光祥次代会長は、罪は肯定できるものではないと前置きした上で、子供のために盗みを犯した人を例に挙げ、「子供を思う心が仏性の現れであり、そうした部分にも目を向けていくことが大切」と語りました。また、南カリフォルニア大学の学生、スティーブン・ジョウさん(20)は、「仏教を学ぶ機会を得たことは大きな収穫です。新鮮な内容で、とても楽しく聞くことができました」と感想を話しました。
講演会終了後、光祥次代会長は、サインの求めに丁寧に応じるなど、参加者と親しく触れ合いました。

(2013.04.26記載)