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2013年05月13日 WCRP日本委 復興に向け円卓会議 光祥次代会長が出席

WCRP(世界宗教者平和会議)日本委員会は5月13、14の両日、福島市のコラッセふくしまで「復興に向けた宗教者円卓会議in福島」を開催。同委員会メンバーや福島で東日本大震災の復興に取り組む宗教者、医師、行政担当者、避難者など約80人が参加しました。立正佼成会からは同特別会員の庭野光祥次代会長、同理事の国富敬二・東京教区長、同震災復興タスクフォース委員の根本昌廣外務部長、眞田芳憲同平和研究所所長が出席しました。

当日は、杉谷義純・同理事長(天台宗宗機顧問)のあいさつに続き、『福島の課題』『精神的ケア』『原子力エネルギーと倫理性』の各セッションで、福島の復興に果たす宗教者の役割などが活発に討議されました。
特に『福島の課題』をテーマにしたセッションでは、「行政」「医師」「宗教者」の三つの視点から、相馬市総務部長の青田稔氏、わたり病院(福島市)医師の齋藤紀氏、曹洞宗龍徳寺(伊達市)の久間泰弘住職がそれぞれ基調発題しました。
この中で、齋藤氏は、『福島第一原発事故の構図――原発事故から2年』と題し、医学的なデータを紹介しながら、低線量放射線被ばくに対する社会病理学的視点からの考察が必要と強調。その上で、市民の抱える不安に言及し、「福島の避難者は、公正な扱いと普通の生活を求めている」と訴えました。
同委員会では、福島での具体的な復興支援に継続して取り組んでいく予定です。

(2013.05.17記載)